だから好きだっつってんじゃん from Anthem

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翔吾に手伝ってもらって取り付けたイルミネーションの約束

玲於くんは寒いの嫌って言うだろうから期待してなかったんだけど…

翔吾「俺が玲於さん誘うの手伝う」

そう言った翔吾はすっごく楽しそうだった

翔吾が立ち去った楽屋で、玲於くんに
翔吾と随分楽しそうだな浮気か？ってなんかめちゃくちゃ怒られてしまったけど
ただの嫉妬だから気にすんなって龍友くんが言ってた


そして見事に勝ち取ったイルミネーション

玲於くん約束は守ってくれるから絶対行ってくれるってわかってる
嫌だって言ってたとこ申し訳ないけど、
流石に今年は行きたいもん

お互い別の仕事が入ることも多くなってきて
年末なんて忙しくてタイミングは壊滅的に合わないし
付き合って3年たって、イルミネーションを2人で見たことは一度もない

ライブの移動車の中でメンバーと眺めたりはしたけど
私も街中のカップルみたいに2人でイルミネーション見て、写真撮ってって…

普通なデートがしたいというのはワガママだろうか？



イルミネーション当日
え、体何倍に膨れ上がってんの？というくらいデカくてモコモコした上着に身を包んでキャップをかぶった玲於くんが
夕方、私の部屋に迎えにきた

玲「いくぞ」

ん、と差し出された手

「え…いーの？」

玲「ダメなの？」

ははっと笑った玲於くんはまた
ん、とさっきより少し高く手を差し出す

ほんのちょっと冷えた指先が私の手を掴むと
上着のポケットに押し込む


デートだからと張り切って、一昨日買った黒のショートブーツ
いつもスニーカーが多い私にしては珍しくヒールだけど
ほんの少しの歩き辛さなんて忘れるくらい
玲於くんと2人で街中を歩いていることが嬉しかった


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