Anthem 4

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「おはようございます」

亜「おはよー！」
玲「おはよ」

あのスタジオには来なくても、メンバーといるときは今まで通り接してくれる玲於くん

最初は何で来ないんだろう、なんて考えてたけど
そりゃ私が同じ立場ならスタジオには行かないだろう

1年も経てば何となく気持ち的にも大人になれる

それでも1年前と全く変わらないのは、私の玲於くんに対する気持ちだけ。

毎日毎日顔を見るたびに、少しずつ積み重なっていく想いは止まることを知らない

こんな事になるなら、あんな形じゃなくて
もっとちゃんと気持ちを伝えればよかった

何度も何度もそう思った

過去に戻ることが出来るなら1年前のあの日に帰りたい


龍「おう、JK！おはよう！！」

「おはよう」

龍「ええなJKって。ブランドやで」

朝っぱらから変態オヤジみたいな事をニヤニヤしながら言う龍友くんも

涼「今日ポニーテール？可愛いね俺それ好きだわ」

爽やかにさらっと褒めてくれる王子、涼太くんも
今からレコーディングで別行動だ


約1ヶ月後にリリースを控えた新曲Evergreen

パフォーマーはレッスンのためにボーカルと分かれてスタジオに移動した


皆で考える立ち位置も、あの日から玲於くんの隣になった事はない

また2人で踊れたら…

あの関係を壊したのは自分なのに、そんな淡い思いを胸に秘めたまま私は今日もレッスンに励むのだ


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