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戻る途中、finalistと書かれた楽屋が目に入る
皆ここにいるんだよね…
中に入ろうかと、ドアノブにかけた手を引っ込める
本気と本気のぶつかり合いは
当人にしかわからない思いがある
ここで私が入っていくのは何だか違う気がして
そのまま引っ込めた手をギュッと握って
マネージャーの待つ関係者席へと戻った
数十分後、暗くなった会場
ワッと盛り上がりを見せるファンの熱気
私はステージから少し離れたここで、メンバーを見守る
ステージ上でパフォーマンスする皆は悔しいくらいに輝いていて
かっこいいけど、悔しいような複雑な感情
ただ1人のファンとして、かっこいいと歓声をあげられたら楽なのに。
私の根底にある負けず嫌いは健在で、そうはさせてくれない
ほんの一瞬のステージだったように思えた
気付いた時にはステージ上からEXILEメンバーもファイナリストもはけていて、結果発表のみを残した状態
きっと今頃舞台袖で発表されているんだろう
本人達が1番ドキドキしてるはずなのに。
今にも吐きそうなくらい緊張している私は、オーディションに参加してたら失神していたんじゃないだろうか
パフォーマンスの数十分は短かったのに
この発表までの数分はかなり長く感じた
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美紀 - 移行おめでとです気温の変化が激しいので気を付けて更新大変だと思いますが頑張ってくださいね応援してます (2019年12月23日 12時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぬう | 作成日時:2019年8月12日 1時