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玲「じゃ、じゃあな、今日早く寝ろよ?」
「うん!ありがとう」
いつものように玲於くんの背中を見送って自分の部屋に戻った
来ていたパーカーを脱いでハンガーにかける
その時フワッと香ったのは玲於くんの香水の匂い
あー私変態やな…
そう思いながらパーカーを抱きしめて顔を埋める
なんだか落ち着くその匂いがやけに涙を誘う
負けないように
それだけを目標にして、勝手にライバル視していた私はまだ子供だ
初めて玲於くんの心からの優しさに触れたその日の夜は何も考えずひたすら泣いた
涙と一緒に、いらない感情が流れていく気がしたから。
ずーっと、人前で泣くことは恥ずかしいことだと思っていた
だから小さい頃から涙が出る前にスタジオを抜け出したり
人に素直に甘えたりしたことはない
ただのプライドに過ぎないけれど。
だから玲於くんの前で思いっきり泣けた自分にびっくりしたんだ。
私の中のいらぬプライドが少し砕かれた今日
ほんの少し、ほんの少しだけ大人になれた気がした
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美紀 - 移行おめでとです気温の変化が激しいので気を付けて更新大変だと思いますが頑張ってくださいね応援してます (2019年12月23日 11時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
ミル(プロフ) - 初めて感想コメント書かせていただきます もう何というか本当に好きです(語彙力) 更新すごく楽しみにしてて もうほんとに更新してくださってありがとうございます!泣 これからも楽しみにしてます!頑張ってください! (2019年8月19日 3時) (レス) id: cee8faad11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぬう | 作成日時:2019年7月17日 2時