change 〜Another story 10〜

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アカリ「ごめんっ…お待たせっ…」

「んーん、おはよ」

待ち合わせの駅前に、息を切らしてやってきたアカリ

今日はりこちゃんとユキの結婚式に来ていくパーティードレスを見にいく


アカリ「うわ〜こんなんあるんだ〜」

「そんなシースルーなやつなんてもう着れなくない？」

アカリ「無理。私らもう30だし」

「30歳ってもっと大人になってると思ってたな〜」

アカリ「側からみりゃ十分大人よ」

「そうじゃなくてさ」

アカリ「ん？」

気持ちとか、余裕とか。

「…いや、何でもない」


結局購入したのはパンツスタイルのオールインワン


「付き合わせてごめんね？」

アカリ「いーよ暇だったしさ」

そのまま2人でランチに行った

頼んだご飯を待ちながら色んな話をした

仕事のこととか、昔のこととか

それから恋愛のこととか。

アカリ「まだ付けてるんだね」

グラスのお冷に口付ける私の手元を見て、アカリが静かにそう言った

「うん…馬鹿みたいだよね。」

アカリと私の目線の先には、樹からもらったリングが光る


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