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42.Itsuki side ページ42

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下心が働いたのは事実だ

事実だけど、そうだけど…


ゆるゆるのTシャツからすらっと伸びた細い足
長いからか、手がすっぽり隠れた萌え袖

お風呂上がりで火照った肌
すっぴんでもAの整った顔は変わらなかった


とりあえず避難しよ


Aを一瞬見ただけなのに、可愛すぎて
俺の顔が熱くなってきたからバスルームに逃げ込んだ

服を脱ぎ捨て、冷たいシャワーを頭からかけた

『うわ…つめてぇ…』

ブツブツ言いながらも
落ち着け、俺 と言わんばかりに冷水を浴びる

それでもおさまる気配のない鼓動

1ヶ月ぶりに会ったからか
それとも俺の家にAがいるからなのか
はたまた俺の服ですっぴんの彼女が待っているからなのか

きっと全部だ
全部の理由が俺の心臓をぶっ壊すかのように作用する


でもずっと風呂にいても心配されるだろうから
やることをササッと済ませて脱衣所に出た


いつものようにタオルを頭からかけて
スウェットの下だけを履き、
リビング横に設置された冷蔵庫の中の水を取りに行く。


パキッとペットボトルを開けて
ケータイをいじりながら水を飲んでいると
視線を感じた。

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