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35.Itsuki side ページ35

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RAMPAGEというグループを愛してくれている事は素直に嬉しい


でも…俺のこと見えてなさすぎじゃねえ？


そう思ってしまう自分にイライラして
なぜだかメンバーに嫉妬してしまって

Aも不安にさせてしまった。

帰り際
アパートの前で俯きながら話すこの子は
一体今どんな気持ちなんだろう…

全くこっちを見ようとしない。

きっと泣きそうなんだ


申し訳なくなって、でも、俺の行動に、態度に
一喜一憂するAが愛おしくて……

部屋に戻ろうとするAを抱きしめた


どうしたの？と涙声で聞いてくる彼女。

あぁ、泣かせてしまった…

恥ずかしながらも 嫉妬 だと伝えれば

バッと顔を上げてこちらを見る

涙が溜まった目で真っ直ぐに見つめられて
俺は困った顔で微笑むことしか出来なかった。


メンバーに嫉妬した事を告げれば
涙目のままクスクスと笑うA。


潤んだ目をした彼女の手が俺の頬に伸びてきて
Aの方に引き寄せられた


きっと間抜けな顔だったんだろう。
唇をゆっくり離した彼女が笑っていたから。


潤んだ目のまま、たった今離れたばかりの唇を
また俺に重ねたA…


彼女の家の玄関で
初めてAからされたキスは


樹は私のものだよ？


そう言われてる気がした。

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