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〜〜♪ 〜〜♪

午前8時
部屋に響く無機質な機械音

〜〜♪ 〜〜♪

覚めきってない頭で、また1日が始まるなんて考えながら手探りでケータイを探す。


聞き飽きたアラームを止めて
重たい身体を起こしてカーテンを開ける。


あー、普通にいい天気。


部屋に差し込む光を浴びて
呑気にそんなことを考えながら準備を始める。


町田A
美容師2年目のアシスタント。

2年前の春、美容学校を卒業した私は地元福岡を離れ上京した。

東京にいけば何かある気がした


動機なんてそんなもんだった


最初は人の多さにびっくりして、ドキドキしてソワソワして何もない毎日すら楽しかった。


でも慣れてきた今は福岡にいる時と大して変わらない。
専門学校の時にできた彼氏とは1年半付き合ったものの半年前に別れを告げられた。


福岡に残った彼は、東京と福岡の距離に耐えられなかったらしい。


東京にいけば何かある気がした？
何もない。むしろ彼氏を失った。
あの時のドキドキもソワソワも失った。


毎日同じ事を繰り返してる。
ほんと、つくづくツマラナイ女だなって
自分でもそう思ってる。

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