１５照れ隠しとキャラ崩壊 ページ16
「こいつは
「宜しく。」
「おう。」
立ち上がったそいつは人当たりの良さそうな笑顔を浮かべている。前回の反省を生かし、宜しくとは返さなかった。これで正解か？と江口の方を見ると、彼は２人を眺めて呟いた。
「……目算１５cmか……」
「な ん の は な し だ？」
軽い挨拶をすませると、江口は中原を連れて屋上を出た。意図が少しも読めない。何が目的だったんだ、と問うと、彼は答えた。
「……ミィに興味があるなら次から自分で会いに行け。」
「は？」
「あれの趣味は雲の撮影だ。授業時間以外はほとんど屋上にいる。」
「いや、だからーーー」
呼び止めようとして、気づいた。
ーーー……嗚呼、そういうことか。
「良いのか？」
「何がだ。」
中原は少し馬鹿にしたように笑みを浮かべ、立ち止まる。江口はいつも通りの仏頂面だ。
「いや？数少ない手前の
カッ、と彼の頬が赤く染まる。中原に勢いよく背を向け、江口は廊下をいつもの１.２倍速位で歩き出した。
あれ？
「友人位、４
「
「ぇ……ッ否、それくらいっ」
「人外もアウトな。」
「…………」
江口はとうとう足を止めた。中原はそっと回り込み、俯いた彼を覗き込む。バレバレの照れ隠しと見透かされた友人の少なさ、そしてキャラに合わない態度をしてしまった事への恥ずかしさで耳まで真っ赤だ。
こいつ…
こいつ、おっもしれぇーーー！！
いつも口でやり込められ、甘味をこれでもかと奢らされている中原がここぞとばかりに勝ち誇るのも無理はない。そこについてはAの自業自得と言えるだろう。
「いやァ悪かった悪かった、ほら、スイーツでも一緒に食いに行こうぜ？今日は何も言わずに奢ってやるよ。」
中原は唐突な右ストレートを鳩尾に食らった。
「、てェーーー
「っ、うるっさい黙れミニゴリラっ！！！」
「あ゛ぁッ！？誰がミニだこの【友達百人出来るかな】！！」
「ゴリラについては否定しないんだなこの親指姫が！！あとマカロン食べたい！！」
……流が現場に辿り着くまで、この下らない喧騒は続いた。
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悠誠(プロフ) - コメント下さると嬉しいです！リクエスト等ありましたらお申し付け下さるととっても喜びます！！ (2016年10月4日 15時) (
レス) id: d7a17771ca (このIDを非表示/違反報告)
悠誠(プロフ) - 再開します！ (2016年8月16日 16時) (レス) id: d7a17771ca (このIDを非表示/違反報告)
悠誠(プロフ) - なんか更新出来ました (2016年8月14日 8時) (レス) id: d7a17771ca (このIDを非表示/違反報告)
悠誠(プロフ) - 帰省の為Wi-Fiが繋げないので更新が１６日まで出来ません。申し訳御座いません (2016年8月13日 8時) (レス) id: d7a17771ca (このIDを非表示/違反報告)
悠誠(プロフ) - 中原さんを軽率にオバケ苦手キャラにしてしまった……なんか体術が得意な人って物理攻撃効かない物（代表:幽霊）に苦手意識ある気がしませんか？国木田さんもそうですけど。（社長はその後光で幽霊さん浄化される。（確信）） (2016年8月8日 19時) (レス) id: d7a17771ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悠誠 | 作成日時：2016年6月26日 19時
