君が頑張った証

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高木side



いつも伊野尾くんを支えるのは俺の役目





頭を俺の肩に乗せさせて

抱きしめるように支える









人によるけど喘息の発作が出た時って


横になるより座った方が楽なんだって








これでも勉強してるんだよ？









肩越しに聞こえてくるのは


もう咳にもなってない咳と


ヒューヒューという喘息特有の呼吸音






これも毎度おなじみのこと






ただいつもと違うのは



少し体が熱っぽいのと






それから指先が青白い




チアノーゼってやつ





俺の方からは見えてないけど


きっと顔色も悪いのだろう






八乙女「そろそろやばそうだから俺、スタッフさんに酸素あるか聞いてくる」


高木「わかった。頼むね」





さっきまで吸入器持っててくれた光くんが行っちゃったから



伊野尾くんを壁にもたれ掛けさせ




片方の手で吸入器を持つ




あいた方の手は背中にやり支える









高木「伊野尾くん頑張れ！
もうちょっとだからね」




そんな時






伊野尾『ゴッホゴホッヒューゴホッ…ゴッホヒュッゴホッゴホッ…ゴホッ…ヒューゴホッ…ｺﾞﾎｯ…………』




伊野尾くんがぐったりとして






息をしなくなった









高木「え、ちょ、えっ、伊野尾くん？


ちょ、え、大丈夫？






す、すいません！誰か！


誰か救急車、救急車呼んでください！




誰かっ！」









薮「高木！！」









よかった


薮くんが来てくれたんだ



薮「救急車は呼んだから、大丈夫




ありがとな」









それからしばらくして救急車が来て




伊野尾くんは運ばれていった






付き添いには薮くん




それから薮を1人にできないって




光くんもすぐに車で追いかけた









薮くんが有岡くん達の方も心配してたから



俺は残ってエンディングにも出て





そしてすぐに5人を連れて病院へ向かった

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