君が頑張った証

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岡本side





コンサートが終わって


俺たちはスタッフさん達に手短に挨拶を済ませ




いのちゃんの病院へ急ごうとした





すると

いのちゃんの付き添いで病院へ行っていたはずのBESTのマネージャーさんが戻ってきていた



７とBESTと分かれて車に乗った




知念「早く！急いでよ！」



ちいちゃんが７のマネージャーさんを急かすけど
マネージャーさんは急がなかった





７マネ「事故起こすわけにはいかないから」




中島「そうだけど…


いのちゃん待ってますよ…

早く行ってあげないと」




７マネ「もう、急がなくていいんだ」



その言葉を聞いた時


俺達4人、息を飲んだ





嫌な予感しかしない






山田「…どういう意味ですか…？」




７マネ「ごめんな…




悪いことしたとは思ってる







だけど…


お前達に言えなかった




伊野尾の意思だから」




知念「…まって、どういうこと…？」




認めたくない



その続きを聞きたくない





「………1時12分…



ご家族に見守られて息を引き取ったそうだ





ちょうど、デビュー曲の時ぐらいだ」


岡本「うそ…なんで…



なんで…教えてくれなかったんですか…」



７マネ「ずっと前



『俺に何かあった時は


メンバーには仕事を優先させてください』




JUMPのマネになった時に伊野尾本人から直接そうお願いされた


当時は喘息の事しか知らなかったから



不思議に思って

もっと前からいるBESTのマネージャーさんに聞いたんだ




そしたら







デビューした時から言っていたらしい





デビューの時から


自分はもしかしたら…っていうのがあったんだ



これは社長とマネージャーしか知らないことだけど





本当はもっともっと前から




ダンス…ドクターストップかかってたんだ



でも、主治医の先生の前で言ったらしい


『自分はアイドルだから踊らなくちゃいけない



どうせ普通に生きてても長くないんだから


なら最後までJUMPでいたい』



…すごいやつだよ」





いのちゃんはそんな話したことなかった


そんな素振り1度も見せなかった


俺らに弱いところを見せなかった




いつでも励ましてくれて



いつでも笑顔で




『大丈夫』




って…



．

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