君が頑張った証

３１ ページ32

加藤side


今日はね、いのちゃんのお見舞に来ました




NEWSみんなで行くつもりだったから
予定合わせてる最中で
まだ行けてない状況だったんだけど

昨日嵐の大野くんから

いのちゃんが暇してるから
予定空いてる人行ってあげて

という連絡が来て



別に予定が空いてたわけじゃないんだけど


まあ寂しくしてる可愛い後輩のため
(同じラジオもやってるしね！)


仕事の合間を縫ってやってきたわけですよ


小山？


俺が行くって言ったら勝手についてきたの


小山「おっす！いのちゃん元気？」



伊野尾『小山くん！加藤くん！』



加藤「大丈夫？体調」



『今は結構良い方です

だいたい午前中は元気なんで』



加藤「そうなんだ

でも入院中すごいゆっくりできるだろ？

最近忙しそうだったしいい機会じゃん！」



小山「まあゆっくり体休めてな…

って言おうとしたらっ


これ何？」


いのちゃんのベッドの机の上には

歌詞？の書いた紙が乗ってて


俺らが来るでそれ見てたっぽい



『あーこれ…

次の新曲なんですよ


やることなくて暇だし

曲くらい完璧に覚えとこうと思って』



小山「病院にいてまで仕事かよ


そんなんだから良くならないんだぞ


ちょっとくらい仕事のこと忘れて
体休ませてやれよ


ベストアーティスト、出たいんだろ？」


秋から冬にかけては音楽番組がたくさんある


活動休止…といっても
そんな長く休んでられるわけじゃないし

早く良くなってほしいところ


『それまでにＣＭ撮影と

新曲もあるし


俺のせいで延期になってる番組もあって

早く退院しないとですよね』



俺らは昔からのつきあいがあるから

この子が本気を出したらどうなるかぐらい
目に見えてる


まだいのちゃん達がＪｒだったころ

同期の薮がグループのメンバーに選ばれて

後輩の光もすぐにそのグループに加入して


悔しかったんだろうな


毎日毎日レッスンが終わってから
夜遅くフラフラになるまで1人で練習してた


テキトーに見えるけど
本当はすごく頑張っている

まあそのおかげで
少しして別のグループのメンバーに選ばれたんだけど


今回も頑張りすぎて倒れたみたいだし


加藤「あんまり無理すんなよ」


『それいろんな人に言われます笑』

みんな心配なんだってば


.

３２→←３０

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す