君が頑張った証

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岡本side




コンサートが終わって



薮くんがいのちゃんに電話するって言うから

ひとつのソファーにみんな集まっちゃって



この感じ久しぶりだなって


.


薮「もしもし、伊野尾〜？生きてるか〜？」



伊野尾『…もしもし』



知念「ちょっと宏太、スピーカーにしてよ」



薮「あ、ごめんごめん

もしもし？大丈夫？」



『うんだいじょーぶ』



いのちゃんののほほんとした声が聞こえて

ちょっと安心した




俺はほとんど病院に行けてなくて

いのちゃんの声を聞くのも久しぶり



『みんなもうコンサート終わったの？』



有岡「今終わったとこだよ！」



『そっか…おつかれさまです』



八乙女「そっちは？なんも変わりない？」



『うんだいじょうぶ

今日ね、嵐さんが来てくれた』



知念「え？！大野くん来たの？！」



『うん来てくれた



それでね、ノート持ってきてくれた』



中島「ノート？何かするの？」



『うーん…

作詞…とか？』



「「「おおおおおお！！！！」」」



『いや、するかも…だよ？』



有岡「じゃあさじゃあさ！

次の新曲に入れようよ！」



『新曲…？』



山田「今日決まったんだよ新曲

ＣＭのオファーきて

それの。」



『ＣＭ？すごいねえ』



知念「けいちゃんも出るんだからね！

それまでに復帰してよ！」



『はぁい

大丈夫。頑張るね』



高木「コンサート終わったらすぐ会いに行くからね」




『うんまってるね〜』



薮「あんまり無理すんなよ」



『わかってるよ〜

そんな心配しないで大丈夫





…もうそろそろ消灯だから電話切るね』



薮「…うん



じゃあな」



有岡「おやすみー！！！」



知念「お大事にねー」



高木「ばいばーい」




.




後から藤沢先生から聞いた話だけど


この日、嵐さんが帰ってから熱が上がってきて
小さめの発作も出て


治療室で電話に出ていたらしい



.




いつだって俺らは気づけない




いつだっていのちゃんの方が一枚上手なんだ




.

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