兄さん ページ17
ヨコハマに帰ってきた頃には夕立が降っていた
『......まじかぁ、どうする?合歓』
「__わー」
なんか壊れてるんだが
どうしようか、そう悩んでいた時に
目の前に白い大きな壁が広がる
見上げてみるとそこにいたのは
『お兄ちゃん!』
兄だった
「さっき終わったから迎えにきた、ほら、早く行くぞ」
兄さんは傘を二つ持って来てくれた
一つは兄さんの、もう一つは俺たち用
先に進んだ兄さんを見て、合歓に傘を託し走った
ぎゅうっと効果音が鳴りそうなぐらいわかりやすいバックハグだった
俺と10以上身長が違う兄さんは大きくて、安心する
「!佳瑠?!」
『ふふっ、いいじゃん人いないんだしっ!!』
兄さんはちょっと照れながら俺の方にも傘をさしてくれた
家に一緒に帰ったのは久しぶりで
夕食の時に仕事のことも話した
最初は納得がいってなかった兄さんだけど
俺がきちんと話したら納得してくれた
ただ一つ『五体満足であること』ってね
まぁ死ぬかもしれない仕事だしわかるんだけど
土直球にそれ言います?
あと1週間
報告もしなきゃな
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花豹(プロフ) - お邪魔致します。夢風のサブアカウントでございます。以前トプ画のご依頼を頂きましたが、引き続きこの作品のトプ画の作成という事でよろしいでしょうか? (2021年10月3日 15時) (レス) id: 6472028aff (このIDを非表示/違反報告)
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