佐久早聖臣 × 従兄弟 ページ28
・ユース合宿
『え！？聖臣！？ばりデカいやん！！！！』
合宿場の体育館に響く大声に、その場にいた全員の視線が声の発信された方へ向いた。
そこには170cm程だろうか、バレーボール選手にしては小さな身長の臙脂色のジャージに身を包んだ少年が居た。
その後ろから「ちょ、A君待ってや〜」と言いながらかけてくるのは高校No.1セッターとの名高い宮侑。
彼もまた、臙脂色のジャージに身を包んでいた。
それを見た殆どの者達はすぐに自分たちの準備へと戻っていった。
「…佐久早、知り合い？」
麻呂眉が特徴的な古森元也が隣でストレッチをしていた佐久早聖臣に声を掛けるが、佐久早は顔を青ざめさせて俯きながらフルフルと首を横に振った。
『おい無視すんなって♡』
『A君悲しいわぁ』と言いながらAはストレッチをするために座っていた佐久早の両肩に手を置いて体重を乗せる。
が、そんなAの両肩に手を置いて全体重をかける金鬼がいた。
「…Aちゃーん？俺も置いていかれて悲しいわぁ〜。」
『痛ッイダダダダダダダ！その節はホンマにスンマセンでしたって…痛い言うとるやろがぁあ！』
170cmの男は自分が相手の懐に入りやすいことを利用し、振り返って腹パンを決めた。
宮侑からグフッという音が漏れたところまでを見届け、古森は口を開いた。
「宮侑君と、えとキミは…？」
『あっ僕、佐久早Aいいますぅ〜。』
『よろしゅう〜』とニマニマしながら古森に手を差し出すAを見て佐久早は震えた。
「佐久早ってことは、…兄弟とか？」
古森がAの手を取りながらそう聞くと、傍らで宮侑と取っ組み合いを再開していたAは両方の手を自由にして、佐久早の両肩を掴み『俺ら従兄弟なんやで♡』と言う。
「キモ。」『おいてめえコラ。』
瞬間で毒を吐いた佐久早に青筋を立てるA。
古森は悟った、この2人は正反対なのでは…？
そんな古森を後目に2人の佐久早達は言葉の殴り合いを始めた。
『聖臣元気やった？ちな俺は元気！』
「こっち来んな。」
久々に従兄弟にあった喜びか、何処かのミミズク頭のように人の話を聞かない暴走列車。
『オカンが聖臣がなかなか泊まりに来んからしゃーしいねん、はよ来たってぇや。』
前の話は何処へやら、母親に呆れたような表情で佐久早に言うが「お前の部屋汚ねぇから嫌だ。」の一蹴。
『いやちゃいますやん、ちょっと物が多いだけやって…。』
続
・
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花 - 角名君の双子（女の子）と研磨の双子（女の子）お願いしたいです！ (2020年11月22日 2時) (
レス) id: a08fd39532 (このIDを非表示/違反報告)
川白 - 国見くんの義姉、お願いします！ (2020年8月23日 10時) (レス) id: 86245055db (このIDを非表示/違反報告)
ばなな味のあくえりあす - 宮兄弟の妹、星海くんの妹、大地さんの妹のお話書いてほしいです!! (2020年6月24日 3時) (レス) id: a72f134362 (このIDを非表示/違反報告)
白猫(プロフ) - とても面白かったです！更新頑張ってください！待ってます！ (2020年3月25日 12時) (レス) id: eb111e24a3 (このIDを非表示/違反報告)
スナッチ - 前にリクエストした、 佐久早×従兄弟を書こうとしてくださってありがとうございます！！ これからも応援をして、少しでも元気になってくれると、嬉しいです (2020年3月19日 14時) (レス) id: 9c5bac3c4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：LigtTrrrttt | 作成日時：2019年6月22日 0時
