田中家 × 真ん中 ページ23
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冴子「Aー!!」
『なぁに姉ちゃん、うるさいよ…。』
田中A、18歳。
高校3年の夏、田中冴子こと姉ちゃんに呼び出された朝7:48。
原因はどうやら弟が部費を家に忘れていった事だった。
眠たい目を擦りながら下に降りていくとリビングの食卓の上に放置された茶封筒。
え?てか少し厚みない?どんだけ滞納してんの。
冴子「龍がまた忘れたらしくてさあ、届けてやってくんない?」
今日は早くから太鼓の練習があるらしい姉ちゃんに届けてもらうのもなんだか申し訳ないし今日予定ないから行くか。
了承の返事をすると「サンキュー!愛してる!」なんて朝からうるさいのでそれを無視して愛車のNinjaに跨る。
初めてこれを見た時、龍は目を輝かせていたけれど、姉ちゃんはなんかキモイと一蹴。
学校への通学に単車は使えないからいつもの景色がなんだか新鮮だ。
そんなことを思い出しながら学校までの道のりを走るとすぐに我が高校、烏野に到着した。
自分のクラスである3年4組にバイクを停めて、バレー部の練習場である体育館に向かう。
全開になっていたドアから少し顔を覗かせて挨拶をした。
『ちわース。』
すると練習をしていた面々が手を止めてこちらに顔を向ける。
菅原「あれ、Aじゃん。」
最初に声を掛けてきたのは同じクラスのスガ。
澤村「休日に体育館来るなんて、何かあったか?」
そして同じクラスの澤村。
『あー、ウチの
そういいながら茶封筒をヒラヒラと2人に見せつけると「あ!」なんて叫んだ龍が走ってやってくる。
田中「サンキューA!助かったぜ!」
一つしか歳の変わらない弟はパシュッと茶封筒を奪い取ると「潔子さぁぁん!」と奇声を上げながら向こうへ走って消えていった。
呆然とそれを見つめていると、頭を抱えた澤村が「スマン…!」と謝ってきた。いやいやいいよ悪いのアイツだし。
なんかめちゃくちゃ3年たちに悪いことしてるなぁと思いました。
つづけ。
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東峰「Aは田中の姉なのかぁ〜。」
『うるさいよ旭。』
東峰「前から思ってたけどAって俺に当たり強くない…??」
『愛デショ、愛。』
東峰「ホラ!!」
澤村「分かってただろ、こういう奴なんだって…。」
潔子「東峰、時には諦めも大事。」
菅原「でもやっぱAは旭には適当だよなぁ〜。」
『心を許してると思えば痛くない。』
東峰「確かに!」
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花 - 角名君の双子(女の子)と研磨の双子(女の子)お願いしたいです! (2020年11月22日 2時) (レス) id: a08fd39532 (このIDを非表示/違反報告)
川白 - 国見くんの義姉、お願いします! (2020年8月23日 10時) (レス) id: 86245055db (このIDを非表示/違反報告)
ばなな味のあくえりあす - 宮兄弟の妹、星海くんの妹、大地さんの妹のお話書いてほしいです!! (2020年6月24日 3時) (レス) id: a72f134362 (このIDを非表示/違反報告)
白猫(プロフ) - とても面白かったです!更新頑張ってください!待ってます! (2020年3月25日 12時) (レス) id: eb111e24a3 (このIDを非表示/違反報告)
スナッチ - 前にリクエストした、 佐久早×従兄弟を書こうとしてくださってありがとうございます!! これからも応援をして、少しでも元気になってくれると、嬉しいです (2020年3月19日 14時) (レス) id: 9c5bac3c4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:LigtTrrrttt | 作成日時:2019年6月22日 0時