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京「こーちこれあげる」

高「はー?お前自分で全部食べられるやつにしろよ」

京「全部食べられるけど食べたそうにしてるからあげんだよ」

森「こーち俺のもいる?」

高「いらねぇよ」

ジ「じゃあ俺からは愛を、」

高「それはもらいすぎて腹いっぱいだわ笑」



……信じられない。

先輩と一緒に食卓囲んでるなんて、私帰り道にダンプカーにでも思いっきり引かれるんじゃない?



高「てか森川さん食べんの綺麗だね」

『えっ。そう、ですか…?』

森「こいつこういうマナーとかだけはしっかりしてんすよ」

『だけってなに!』

ジ「慎太郎、Aちゃんだって一応女の子なんだから」

『一応ってそれフォローになってないからね?』

京「…っふ」

『……え』



今、笑った…?



京「……なに」

『京本先輩が笑うから、』

京「俺だって人間だし笑うことくらいあるけど?」



なんて片方だけ口角をあげてる。

思わぬ表情に心がとくんと音を立てたのがわかった。



『なんで笑うんですか、酷い』



それを誤魔化すようにわざと京本先輩にも2人と同じように拗ねたような怒ったような口ぶりをすると、隣からお箸がすっと視界に入ってくる。



『……なんですかこれ』

京「お詫び?」

『お詫び…』

京「いらないなら返して」

『やだ!食べる!食べます!!!』



先輩がくれたトマトを頬張ると、きょとんとしたあと今度は満足げな笑顔。

……先輩って意外とコロコロ表情が変わるんだな、







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作者名:野良猫 | 作成日時:2023年6月26日 12時

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