増刊号 若松君とローレライ ページ13
「え、瀬尾先輩ですか？」
私は深く頷いた。
結月のことを、若松君が知らない訳がない。
その仮説を確かめるべく、次の日野崎の仕事場で聞いてみたのだ。
千代ちゃんはいない。結月と同じクラスらしいし、そして何か嫌な予感がするから。
「瀬尾先輩は……そうですね、バスケ部でもないのに助っ人にやって来ては、俺たち男子バスケ部にボールをぶつけてくるんです……しかも高笑いしながらですよ、恐くないですか!?あと、最近はなぜか俺にばっかり絡んでくるんです。試合ではボールぶつけられるしなぜか休憩時間まで絡まれるし、パシらされるし部活帰りにファミレスに連れ込まれるし……」
若松君の愚痴はそのあと五分くらい続いた。しかし、あれだね、気に入られてないかい、君。
「野崎、野崎」
野崎を呼んで、小声で言う。
「あんたはローレライの正体、知ってんの？」
「……ああ」
露骨に嫌そうな顔をする野崎。
「じゃあ、音源は？」
「佐倉ルートだ」
「なるほどね……で、若松君の憧れのローレライは、苦手な先輩瀬尾結月、と。すごい偶然だねぇ」
「俺が間違ってここで曲をかけたからな……若松には申し訳ないと思っている」
「じゃあ、黙っといた方がいいよね……ん？」
何かが頭に引っかかる。
若松君は、「先輩達何話してるんですか？」というような顔でこちらを見ている。
……電話でいつも励ましてくれる彼は、実は大っ嫌いな男の子――。
「っああ‼」
頭の中で火花が散った。机の上にあった野崎のネームを手に取る。
……そうか、そういうことか……。
若松君が女の子、結月が男の子のモデルになってるのか。
「先輩、どうしたんですか？」
「いや、うん……若松君」
「はい」
「頑張ってね」
「……はい？」
第１１号 学園の王子様、鹿島くん→←第１０号 ローレライ瀬尾さん 2
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
＊ラッキーキャラクター＊
若松博隆
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スマトラ島のラフレシア - 月の猫さん» ええと、キャラ設定とは具体的にどういう物でしょうか？容姿とかプロフィールだとか、その辺を言って貰えると助かります！ (2015年6月22日 18時) (
レス) id: db820b405d (このIDを非表示/違反報告)
月の猫 - 夢主ちゃんのキャラ設定とかありますか？ (2015年6月21日 11時) (レス) id: c684b581de (このIDを非表示/違反報告)
スマトラ島のラフレシア - ☆RENA☆さん» もう全話大好きってことでいいですかね？(真顔)ハズレほとんどなくて凄いです (2015年4月30日 17時) (レス) id: db820b405d (このIDを非表示/違反報告)
☆RENA☆(プロフ) - スマトラ島のラフレシアさん» 最後好きなんやなwwwあたしはみこりんと鹿島くんが出てる話なら全部…！！！\(//∇//)\ (2015年4月29日 16時) (レス) id: 9387afb0ce (このIDを非表示/違反報告)
スマトラ島のラフレシア - ☆RENA☆さん» あれです！笑 大体最後の話って好きです。10も20も30も40もごじゅ(以下略 (2015年4月24日 19時) (レス) id: db820b405d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スマトラ島のラフレシア | 作成日時：2014年9月30日 17時
