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「のえる、白好きでしょ?
それに、これあった方が楽だから。

付けときな?」




それ以来、何があっても俺は


ヘッドホンを取ることは無かった。





ヘッドホンをつけてから、
不思議と声は聞こえなくなった。



小学生から今まで、だいたい10年間。


1回も取らなかった。









高校に入学するとき、
照くんが先生になった。



同じ力を持っている人が担当すべきだ、


その理由で、俺とりょうくんは同じクラス、
担任は照くんになった。









照くんは体育の先生だけど、
それ以外も出来るから、

まぁある意味正しかったのかも。





体育の時間だけは、
俺らも普通の子達と同じ授業を受けた。


もちろん、俺はヘッドホン付きで。




りょーくんには緑色を基調としたネックレス、
照くんも、黄色を基調とした指輪をしていた。



俺のヘッドホンと同じ役割らしい。



要は、精神安定剤、みたいな感じ。

6.→←4.


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作者名:滝倉章真 | 作成日時:2018年9月10日 21時

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