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「何も見てないの?」
「…うん。」
そんなの嘘。
だって、全部見たもん。
でも、
あの母の狂った姿を思い出さないように、
必死に自分に嘘をついた。
「俺は、何も知らないんだ」と。
何日もそれを続け、
りょーくんにも、照くんにも会えない日が続いて、
俺は壊れちゃったのかな?
いつも通り聞かれた時、
『あーあ、さっさと白状すればいいのに』
って聞こえた。
「は、白状…?」
「ん?どうした?」
「あ、いや、何にも…」
目の前の人の考えを、読んでしまった。
いや、読めてしまった。
それからは、色んな人が来る度に、
『飯食ったか…食ってねえのかよ』とか、
『また白状しねぇのか、強情だなこいつ』とか、
聞きたくも無い言葉を聞くようになった。
ねぇ、神様。
なんでこんな力を俺に寄越したの。
いらないよ、こんな力。
俺はただ、平和に生きたいだけなのに。
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作者名:滝倉章真 | 作成日時:2018年9月10日 21時