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15.Ryuya Side ページ15
「何でヘッドホン付けてるか知ってる?」
鉄柵に腰掛けた彼が、
俺に背中越しに聞いてくる。
彼の目は見えないけど、
きっと何かを決めたんだろう。
俺の後ろには中間先生。
予見していたのか、静かにそこにいた。
彼は気付いていないのか、
こちらを見ようともしない。
「俺、声が聞こえるんだ。」
「…は?(笑)
いや、声が聞こえるのは当たり前でしょ?」
「違う、そうじゃない、」
人の心の声が聞こえるんだ。
「…は?」
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作者名:滝倉章真 | 作成日時:2018年9月10日 21時