第054話・飛鷹の謎 ページ8
翌日の練習では、緑川の調子が良く、昨日までと違って無理している様子がなかった。
「緑川調子がいいね。よし、飛鷹も気合入れて！」
「はい！」
ここしばらく飛鷹についていたA。元々運動神経がいいんだろう、コツを掴めば彼はビックリするほど上手くなるようだ。とはいえ、まだまだ素人を逸脱しないけれど、誰しも最初は素人なのだから。
日が暮れた頃に飛鷹はランニング。Aは中盤のラインの確認とゴール手前のDFラインの確認をしていた。
「ほらほらぁ！ 木暮、そんなんじゃ攻められるぞ！」
「くっそ！」
「止まる！」
DFラインからやってきたのは虎丸。攻めることも得意だが、守ることも出来るようだ。だがそんな彼をひらひらと軽い身のこなしで回避し、シュート体制に入る。
「行かせないでヤンス！」
「ラヴァボンバー！！」
必殺技で無理矢理シュートをしゴールに押し込んだ。
「ムゲン・ザ・ハンドｫｫ！！」
千手観音像のごとく数えるのも諦める程の数多腕がAの放ったシュートを受け止めた。
「あちゃー、止められた」
「さすがのAもあの体勢では無理か」
鬼道が笑いながら言うので、ややむっとしながらも栗松が良いディフェンスをしたことを誉める。
「結構無理矢理だったけ、あの距離だと委縮する人が多いだろうから、ナイスディフェンスって言っておこう」
「！ Aさんに褒められたでヤンス！」
「ただ、危険な行為でもある」
Aのように萎縮せずシュートを撃つ人もいるだろうが、加減を間違えれば栗松の顔面に当たっていただろうし、下手をしたら相手選手も栗松を怪我をする可能性のある距離だった。
「勢いは大事だけど、安全が第一だよ」
「はい…気を付けるでヤンス…」
しょんぼりする栗松を同じ一年生である立向居、木暮が背中や肩をポンと叩いている場面を見ると「あ〜仲良しだな〜」と微笑ましくなる。
そんな中、ランニングしていた飛鷹に吹雪が蹴ったボールが向かって行き、ボールの接近に驚いた飛鷹が躓くと彼を覆うように暴風が吹き荒れ、ボールが失速しその場にコロリと転がった。
それは代表選考の際、シャドウのシュートを食い止めた暴風そのものだった。
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夜空(プロフ) - 続き楽しみにしてます。天界の使徒の方で。 (2022年8月27日 23時) (
レス) @page44 id: 9767c8e410 (このIDを非表示/違反報告)
フラッペ(プロフ) - これからも続きを楽しみに待ってます！アフロディ好きやわ〜( ＾＾ )あ、天界の使徒に一票！ (2022年8月27日 22時) (レス) @page44 id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - これからもイナクロ編やGO編を楽しみに、陰ながら応援しています！まだまだ暑さが残りますのでお体に気をつけてお過ごしください、！ (2022年8月27日 16時) (レス) @page44 id: afad41e22a (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - コメント失礼いたします...！いつも更新される度に即飛びついて拝見させていただいています。元々アンケートはアフロディに投票していたのですが、今回の告白編を読んでさらに好きになりました。アフロディに500票ぐらい入れたいです。笑 (2022年8月27日 16時) (レス) @page44 id: afad41e22a (このIDを非表示/違反報告)
サカナ - 素晴らしい作品をありがとうございます!応援してます‼︎ (2022年8月25日 2時) (レス) id: 1825304d78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2022年5月30日 16時
