第196話・豪炎寺の帰還 ページ8
「ダイヤモンドダストのガゼル…一体あとどれくらいエイリア学園にはチームがあるんだ…」
新たなチームの出現によりイプシロンに勝った余韻はすべて取り払われてしまった。
そんな中、円堂が豪炎寺にボールを投げた。それを受け取った豪炎寺はぎこちなく「円堂…」と名前を呼んだ。
「分かってるって！」
「！」
豪炎寺はクールに笑い円堂から受け取ったボールを軽く蹴って円堂に返し、彼は当然キャッチして笑顔を浮かべる。
「おかえり！ 豪炎寺！！」
「……みんなっ」
涙を浮かべる笑う壁山に「待たせやがって！」と言う土門。何より全員が彼の帰還を歓迎していた。
「ありがとう」
そして瞳子へ向き直り彼女を呼ぶ豪炎寺。瞳子が認めない限り、豪炎寺はイナズマキャラバンへ戻れない。円堂たちは固唾を飲んで見守っていると、瞳子は「おかえりなさい」と口にした。つまりそれは豪炎寺の帰還を正式に認めるということでもあった。
「ありがとうございました！」
と豪炎寺は瞳子に頭を下げた。その光景に驚く雷門イレブン。
「あの時、監督が行かせてくれなかったら…俺はアイツらの仲間に引き込まれていたかもしれません」
彼の言葉に瞳子は、何のことだか分からないと言った。豪炎寺のいう「アイツら」というのが何かそれを説明しよう、とやってきたのは鬼瓦刑事、そして土方だ。
「豪炎寺が姿を消したのには訳がある。妹さんが、人質状態になっていたんだ」
円堂も知る豪炎寺の妹―――夕香。妹想いな兄である豪炎寺。
エイリア学園に賛同する者と名乗る人物たちが彼女を攫い、豪炎寺に脅しをかけていたのだという。
「そうだったのか……でも、一言言ってくれれば！」
「言えなかったんだよ」
口止めされ、話せば夕香がどうなるか、と。その為鬼瓦はまず豪炎寺を土方へ預け、密かに夕香の身辺調査を行い彼女の居場所を特定し、彼女の安全を確保したことで豪炎寺は雷門イレブンへ戻ることが出来たのだ。
それを聞いて円堂は深々と鬼瓦に頭を下げた。
「礼なら土方に言ってくれ…」
「ぇえへ！？ やめてくれよ！」
恥ずかしそうに顔を逸らした土方。何でも土方の父が鬼瓦と顔見知りなのだという。
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活字不足卍(プロフ) - 若いうちにやってみたいことの一つとして、バンジージャンプがある。でも咄嗟に腰が引きそうw (2022年6月9日 1時) (
レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - 続きが読みたい!!(クソデカボイス) (2021年2月27日 15時) (レス) id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
田中優香(プロフ) - 楽しみ過ぎる(豪炎寺の復帰はアツいね) (2021年2月26日 1時) (レス) id: da5dc9d8d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2021年2月26日 0時
