第231話・練習試合 ページ43
「期待しているようで悪いけど、私も全然分からないんだよ…」
「怪我は、ないんだよね？」
「え、うん…」
「よかった…」
アフロディが安心したように息を吐いた。その様子に照れくさそうに視線を逸らしたAは話を逸らすためにデスゾーンの練習の続きをしようと言った。
「デスゾーンの練習に戻ろう！ さっきの奴よりこっち優先でしょ！」
「…ああ、優先順位はデスゾーンだ。みんなも練習に戻ってくれ」
鬼道の言葉でみんな練習に戻っていった。一安心したAは、円堂たちとデスゾーンの練習を再開した。だが気掛かりであるのは確かであった。全く予測していなかったのだから。
「3、2、1！」
「っ…これで、どうだ！」
やっと3人同時にボールを真正面に止まることが出来た。円堂はグラついたが鬼道が笑いながらも「おまけの合格ってとこだな」と合格にしてくれた。あとは円堂が実践でコツを掴んでくれるのを待つだけだ。
すると―――
「やってるな鬼道！」
「！ 来てくれたか、佐久間、源田。みんな！」
やって来たのは帝国イレブン。鬼道は駆け寄り声をかける。先ほど佐久間と会ったAは彼に小さく手を振った。その2人の様子に周りから痛い視線をとても感じるAと佐久間である。
そんなことを気にせず(というか気づいていない)円堂も帝国イレブンに駆け寄っていく。
ふと鬼道の視線が佐久間の松葉杖に向く。その視線に気づいた佐久間が瞳子が紹介した最新治療がよく効いてリハビリも順調に進んでいるのだという。
「瞳子監督が…？ そうか、よかったな鬼道！」
「ああ」
すると佐久間たち、帝国イレブンの視線は円堂たちの後ろにいたアフロディへ向いた。
「世宇子のアフロディ…」
「！」
アフロディはFFの際帝国イレブンをフルボッコにした張本人であり、影山に利用された人物でもある。鬼道から聞いてはいてもやはり実際に見ると驚くようだ。
「鬼道や円堂たちをよろしく頼む」
佐久間の頼みに頷いたアフロディ。
「さあ鬼道、始めようか練習試合！」
「練習試合？」
「A、円堂これを」
「帝国のユニフォーム？」
自身の鞄から帝国のユニフォームを2枚出して鬼道。背番号も円堂が15番。Aが395番とちゃんとしていた。
「マ？」
「マジだ」
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活字不足卍(プロフ) - 若いうちにやってみたいことの一つとして、バンジージャンプがある。でも咄嗟に腰が引きそうw (2022年6月9日 1時) (
レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - 続きが読みたい!!(クソデカボイス) (2021年2月27日 15時) (レス) id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
田中優香(プロフ) - 楽しみ過ぎる(豪炎寺の復帰はアツいね) (2021年2月26日 1時) (レス) id: da5dc9d8d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2021年2月26日 0時
