第227話・少女の苦労 ページ39
デスゾーンの特訓が上手く行っていないのを見ていた
秋は、Aの様子がおかしいことを指摘した。
「Aさん…調子悪いのかしら？」
彼女からの指摘で春奈、夏未、吹雪がデスゾーンの特訓をしているAへ視線が集中した。
「確かにいつもと様子が違いますね」
「いつもならひょいっと熟してしまうのに」
勉強においても『九重A』の地頭がいいのか、
勉強に苦労することがない今のAは前世の記憶と共に成績を伸ばし、
運動神経もサッカー以外のスポーツも熟したことからとても活発。
はたから見れば天才、センスの塊とも捉えられる
彼女がデスゾーンに苦労している様子は単に珍しいのもあったが、
いつもより様子が違うのが特に目立った。
「何かあったのかしら…？」
「さっき鬼道くんと揉めていたけど…」
「そういえば…」
ここ最近、エイリア学園との戦いの中で感情を露にし声を荒げることも
珍しくなくなったA。
けれどイナズマキャラバンのメンバー相手に声を荒げることなど、
これまでに一切なかった彼女が鬼道に対し声を荒げたのだ。
「お兄ちゃん…」
元々距離感が近い2人であったため、
問題など起きようはずがないと思っていた春奈は鬼道を心配そうに見つめた。
「3、2、1！」
鬼道の合図で止まるものの、円堂、Aがズレた。
「またズレた…」
「3人の息を合わせるんだ！」
「……ごめん、顔洗ってくる」
「A？」
それだけ伝えてグラウンドから立ち去ってしまうA。
「なぁ鬼道…A変じゃないか？」
「やはりか…」
「鬼道も感じてたんだな」
「ああ。Aほどのセンスがあればすぐにできると思っていたが…」
「…影山…か」
円堂にも影山の実子であることは伝えているため、
Aの心中をある程度察することが出来るが、
今彼女が何を感じて、何を考えているかはさすがに分からなかった。
「余計なことだったか…」
「そんなことないって！ Aだって今はまだ混乱してるだけだ。
アイツ、サッカーが大好きなんだぜ？ 大丈夫だって！」
「円堂……」
円堂の言葉は信用している。けれど彼女に無理強いしているのであれば、
先ほど彼女が言うように元帝国の選手であった土門に頼むのも考えなくてはいけない、
と鬼道は眉にしわを寄せる。
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活字不足卍(プロフ) - 若いうちにやってみたいことの一つとして、バンジージャンプがある。でも咄嗟に腰が引きそうw (2022年6月9日 1時) (
レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - 続きが読みたい!!(クソデカボイス) (2021年2月27日 15時) (レス) id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
田中優香(プロフ) - 楽しみ過ぎる(豪炎寺の復帰はアツいね) (2021年2月26日 1時) (レス) id: da5dc9d8d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2021年2月26日 0時
