第226話・デスゾーンの特訓 ページ38
「え？ 心の中に二つの人格があるせいでサッカーができなくなった？」
とても悲しく酷く寂しい話である。
けれど吹雪は残ることを自身の意思で決め、今もキャラバンに参加してくれている。
何があってもサッカーが好きだから、と円堂は話す。
「だから俺たちは待つことにした。吹雪が自分の力で復活することを信じて」
吹雪はグランド全体を見渡していると
アフロディと視線が合い、彼から視線を逸らしてしまった。
準備運動を終えた雷門イレブンは、円堂、A、鬼道はデスゾーン。
立向居はムゲン・ザ・ハンド、他にもそれぞれメニューに沿って練習をすることになった。
早速鬼道のデスゾーン講座から始まる特訓。
それぞれが回転することで生まれたエネルギーを
ボールに注ぎ込むことで放つことのできるシュート。
「デスゾーンは3人の息を合わせることが重要な技だ」
まず初めに地上に置いたボールを中心軸にその場で回転。
鬼道の合図でボールを正面にして止まるところから始める。
「GO！」
それぞれ回転し、鬼道が3、2、1と数え止まる。
鬼道まボールを正面に、Aは若干右にズレ、円堂ま真後ろに止まった。
「俺も正面から少しずれている。
実際にデスゾーンにチャレンジするのは、これが出来るようになってからだ」
「よーし！ やってやる！ な、A！」
「え……あぁ…うん…」
曖昧な返事を返したA。
先ほどは納得したが、実際はあまり好んでやっているわけではなく、
仕方なくやっているようなところがある。
「はぁ…」
得体の知れない感情にずっと心をこねくり回されているような感覚を覚えるA。
感情と思考の剥離で四肢が離れ離れになりそうだ。
彼女はサッカーに関しては、センスがピカイチ。
2〜3回繰り返せばデスゾーンの特訓を熟せるはずだが、
集中できずそのセンスも光ることないまま失敗を繰り返す。終いには━━━━━
「うわっ！？」
「A！ 大丈夫か！？」
「…あぁ…大丈夫…」
回転している途中、自身の足に足を引っかけ派手に転んでしまった。
「怪我は？」
と鬼道と円堂が駆け寄るが、彼女は素っ気なく「…ないよ」と言う。
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活字不足卍(プロフ) - 若いうちにやってみたいことの一つとして、バンジージャンプがある。でも咄嗟に腰が引きそうw (2022年6月9日 1時) (
レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - 続きが読みたい!!(クソデカボイス) (2021年2月27日 15時) (レス) id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
田中優香(プロフ) - 楽しみ過ぎる(豪炎寺の復帰はアツいね) (2021年2月26日 1時) (レス) id: da5dc9d8d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2021年2月26日 0時
