第209話・ダイヤモンドダスト戦 その8 ページ21
「サンキュー綱海！」
どうってことない、と言う綱海。円堂は次は決めていこう、と声をかけるが―――。アフロディは鬼道に耳打ちをした。
「連携技は円堂くんがゴールから離れすぎる。あまりにも危険だよ」
「分かっている。しかし時間がないんだ。時には危険を背負わなければならない時もある」
「円堂くんが攻撃に加われるからこその、大きな落とし穴だね」
「……」
リオーネからのスローイング。受け取ったドロルからAが即座にボールを奪い鬼道へ回していく。ドリブルで上がる鬼道。
「行くぞ、円堂！ 豪炎寺！」
円堂が再び前線へ上がる。イナズマブレイクの体制になり、鬼道がボールを空へ上げた時、アイシーが飛び込みボールを奪った。
「円堂くん戻れ！！ 早く！！」
アイシーのブロックをするアフロディが叫ぶ。
ボールはガゼルへ渡り、再びノーザンインパクトが放たれた。
全力疾走で戻った円堂が正義の鉄拳で出そうとしたが、そこはペナルティーエリア外。ハンドになってしまう。
迫りくるシュートに考え出した円堂の答えが頭だった。すると円堂の額から拳が出てノーザンインパクトを打ち返したのだ。
そして試合終了のホイッスルがフットボールフロンティアスタジアムに鳴り響いた。
試合は引き分けに終わった。だが引き分けよりも円堂が咄嗟に出した技らしきものの存在が目を引いていた雷門サイド。
「そこまでだよ、ガゼル」
フィールド内へ入ってきたのはグランとバーンだった。
「見せてもらったよ、円堂くん。短い間によくここまで強くなったね」
「…エイリア学園を倒すためなら、俺たちはどこまでだって強くなってみせる！」
「いいねぇ。俺も見てみたいなぁ、地上最強のチームを」
「本当に思っているのか？」
「！」
円堂の問いに答えることなく、一瞬目を見開いたグランは再び微笑を浮かべながら「じゃあまたね」と言った。
黒いサッカーが出現し青白い光でダイヤモンドダスト、グラン、バーンを包んで行く。するとガゼルが円堂を睨んだ。
「円堂守、次は必ず君たちを倒す…！」
静かな宣誓だった。悪く言えば捨て台詞を吐いたガゼル。相当に悔しがっている様子だ。
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活字不足卍(プロフ) - 若いうちにやってみたいことの一つとして、バンジージャンプがある。でも咄嗟に腰が引きそうw (2022年6月9日 1時) (
レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - 続きが読みたい!!(クソデカボイス) (2021年2月27日 15時) (レス) id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
田中優香(プロフ) - 楽しみ過ぎる(豪炎寺の復帰はアツいね) (2021年2月26日 1時) (レス) id: da5dc9d8d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2021年2月26日 0時
