第204話・ダイヤモンドダスト戦 その3 ページ16
「でも、信じてほしい。僕は神のアクアに頼るような愚かなことは、もう二度としない！ 僕は君たちに敗れて学んだんだ。再び立ち上がる大切さを。―――人は、倒れるたびに強くなれる…！」
アフロディの言葉に豪炎寺と鬼道が反応した。
「いいんじゃない？」
「A…」
「…もう大丈夫なんでしょ？」
「Aちゃん……ああ。君に言ったようになってしまったからね…」
穏やかに微笑むアフロディの肩を叩いたAは円堂に向き直る。
「…本気なんだな？」
「ああ」
そうして頷いた円堂はアフロディを雷門イレブンへと招いた。雷門のユニフォームを着たアフロディは新鮮だ。
彼は負傷したリカの代わりにFWとしてフィールドへ出た。
「世宇子中の敗北者か。人間に敗れた神が何ができる」
前髪を触りアフロディに視線を向け笑うガゼル。
観客席から見ていたバーンもまた「こんなのありかよ」とぼやいた。
「ふふっ、面白くなってきたじゃないか」
「頼むぞ！ アフロディ！」
円堂の掛け声に大きく頷いたアフロディ。その瞳は以前よりはギラギラしたものではない。けれどとても人間然とし、少年然とした真っ直ぐなものになっていた。
リオーネのスローイングで試合は再開され、ボールはバレンに渡るが土門が早々にボルケーノカットでボールを奪った。
土門の前を走るアフロディが「こっちだ！」と声を上げるが、土門は未だアフロディを信じ切れておらずそうこうしている間にブロウにボールを取られてしまった土門。
ドリブルするブロウにザ・ウォールでブロック、ボールを奪った壁山。
「壁山！ アフロディがフリーだ！」
「えぇ！？ でも…」
「パスするんだ！」
「は、はいッス！」
壁山もまた土門同様にアフロディを信じておらず、彼の蹴ったパスはアフロディの前を通り抜けタッチラインを越えてしまった。
リオーネがドリブルで上がるところをAがボールを取り一之瀬へパスを回した。
一之瀬の前にはゴッカ、アイシーにマークされた豪炎寺とアイキュー1人にマークされたアフロディがいる。
「…豪炎寺！」
とマークの厳しい豪炎寺へパスを出す一之瀬。さすがの豪炎寺も2人にマークされた中、ボールをキープするのは容易いことではなくアイシーにボールを弾かれ、飛んで行ったボールをガゼルが拾った。
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活字不足卍(プロフ) - 若いうちにやってみたいことの一つとして、バンジージャンプがある。でも咄嗟に腰が引きそうw (2022年6月9日 1時) (
レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - 続きが読みたい!!(クソデカボイス) (2021年2月27日 15時) (レス) id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
田中優香(プロフ) - 楽しみ過ぎる(豪炎寺の復帰はアツいね) (2021年2月26日 1時) (レス) id: da5dc9d8d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2021年2月26日 0時
