第203話・ダイヤモンドダスト戦 その2 ページ15
Aはダイヤモンドダストの動き、ボールを中心とした場所から少し離れたラインギリギリから見ていた。
今回の試合は今までのチームと確実に違う―――ダイヤモンドダストがAを徹底的にマークをしていないのだ。
ジェミニストーム、イプシロンは極めてAを警戒し3人ほどでマークを欠かさなかった。
そのことからもガゼルが何を考えているか分からず彼女は静観を決めていた。
試合はボールを奪った鬼道から一之瀬へ、そしてリカへパスが回される。そこへゴッカのフローズンスティールが炸裂、リカからボールを奪い、彼女はフローズンスティールの勢いからか転倒してし膝を抱え込む。
ゴッカからガゼルへボールが渡る。阻止しようとブロックに入る土門を容易く抜き去りシュートを放つ。そこへ塔子がザ・タワー、壁山のザ・ウォールで防ぐことが出来た。
跳ね返ったボールはスタジアムの観客席へ入ったが、綺麗な放物線を描きフィールドに戻ってきた。そしてそのボールと共に金髪の少年が舞い降りたのだ。
「あ、アフロディ…！？」
何とやって来たのはフットボールフロンティアの決勝戦でぶつかった世宇子中のアフロディであった。彼はボールを軽く蹴り、人差し指に乗せ回し静かに笑った。
彼の突然の登場に表情が固くなる雷門イレブン。
アフロディの登場により試合は中断され、円堂が彼の前に立った。
「また会えたね、円堂くん」
「何しに来たんだ？」
「戦うために来たのさ、君たちと…」
その言葉に警戒心をむき出しにアフロディを睨む円堂。
「君たちと共に奴らを倒す―――！」
「何？」
アフロディは真っ直ぐ円堂の目を見つめ言った。彼の瞳は真剣だった。
「僕は君たちの力になるためにやってきた。雷門とエイリア学園との戦いは見ていた…そして激戦を続ける君たちの姿に湧き上がる闘志を抑えられなくなったんだ。―――僕を雷門の一因に加えてほしい」
想いを語るアフロディの言葉を黙って聞いていた円堂。けれど野次が飛ぶのは当たり前で一之瀬、土門、壁山は困惑を隠せずにいた。
「疑うのも無理はない…」
彼の脳裏に影山から与えられた『神のアクア』の存在が過る。
第204話・ダイヤモンドダスト戦 その3→←第202話・ダイヤモンドダスト戦 その1
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 313人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「イナズマイレブン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
活字不足卍(プロフ) - 若いうちにやってみたいことの一つとして、バンジージャンプがある。でも咄嗟に腰が引きそうw (2022年6月9日 1時) (
レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - 続きが読みたい!!(クソデカボイス) (2021年2月27日 15時) (レス) id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
田中優香(プロフ) - 楽しみ過ぎる(豪炎寺の復帰はアツいね) (2021年2月26日 1時) (レス) id: da5dc9d8d2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：活字不足卍 | 作成日時：2021年2月26日 0時
