第220話・聡い少年 ページ32
円堂のリベロ特訓、立向居のムゲン・ザ・ハンド習得は変わらず行われ、最後にフォーメーション確認などを行いその日の特訓を終える。
「はい」
「ありがとう、アフロディ」
「どういたしまして」
タオルを渡され受け取るA。
あの日以来、これといってアフロディからのアプローチはあるようでない。A本人はギャルゲーや乙女ゲーを攻略するがごとく自分も攻略対象にされているのかと思うと戦々恐々としていた。
「Aちゃんって意外と顔に出るタイプなんだね」
「え？」
「僕と一緒にいるとき緊張しているみたいだから」
「あーーー、はははっ…何か調子狂うんだよね…好意的に接せられると」
苦笑いを浮かべるA。サッカーをしている際はそういったものを一切忘れるため普通に接することが出来るが、どうも恋愛対象に観られているという事実が恥ずかしく緊張してしまうのだと言う。
「告白とか、されなかったの？」
「……アフロディには悪いんだけど、『私』元々他人に興味を抱くことがあまりないの…」
「円堂くんたちとは仲良いよね？」
「……円堂が…雷門イレブンが良い人ばかりなの分かるから…精神論的なことはあまり好まないけど、本当にボールからその人の想いとか、伝わってくる気がするの」
アフロディから視線を逸らし前髪をいじりながらそう言うA。転生者だから円堂たちに裏表がないこと知っているとはさすがに言えないため、よく使われる言い方で返した。
アフロディは微笑を浮かべ納得したようで一安心した。
「それに男の人ってか弱い女の子がタイプ好きじゃない？ 私言いたいことはハッキリ言って人のことよく傷つけるから、男子受け悪いんでしょ」
「…僕が思うAちゃんの強さは、君が考えているものとは…少し違うかもしれない」
アフロディの顔つきは真面目なものになっていた。どういう意味合いで彼がそんなことを言ったのか分からないAは首を傾げた。
「僕が思うAちゃんの強さはサッカーについてだよ」
「サッカー？」
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活字不足卍(プロフ) - 若いうちにやってみたいことの一つとして、バンジージャンプがある。でも咄嗟に腰が引きそうw (2022年6月9日 1時) (
レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - 続きが読みたい!!(クソデカボイス) (2021年2月27日 15時) (レス) id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
田中優香(プロフ) - 楽しみ過ぎる(豪炎寺の復帰はアツいね) (2021年2月26日 1時) (レス) id: da5dc9d8d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2021年2月26日 0時
