第175話・ノリノリ ページ36
この世界では、携帯は未だにガラケーであり早くスマホになって欲しいと願っているA。だがどちらにしろスマホゲームが普及するのも、スマホが普及して2〜5年ほど経たなければまともな(Aが好きそうな)ゲームはないだろう。
若干感傷に浸っているAに対し、リカは新婚旅行は大海原中のような場所がいいと考えていたそうだ。
「もう大海原中サイコー！」
そうして大海原中のグランドへやってきて、辺りを見回してもどこにもサッカー部らしき人の姿がない。
「で、肝心のサッカー部は…どこにいるんだ？」
「そういえば、いないですね…」
すると突然花火が上がり、どこからか「サプラ〜イズ！」とアロハシャツを着た大柄の男性が登場した。
そして勢い任せのように大海原中サッカー部のメンバーが「歓迎 雷門中」と書かれた横断幕を持って登場した。
ポカーンとする円堂たちに対し、大男は「驚いた？ 驚いた？」と感想を求める。どうやらこの大男こそ大海原イレブンの監督のようだ。
プルプルと震える夏未に対し、綱海はいいノリをしているだろう、と自慢する。
「確かに、この人なら大会の日も忘れちゃうかも…」
秋も苦笑いで返せず顔を引きつらせ呆れている。
しかも、大海原の監督は瞳子に対し声をかけナンパをし始めた。口説き文句が下手過ぎて円堂ですら苦笑いを漏らすほどに。
「よく干されないね…」
「貴方たちのチームってこんな人ばかりなの？」
さすがに夏未嬢の気に触れたのか、綱海に問いただす。
「ああ、みんな毎日ノリノリだからな！」
と綱海は大海原中のメンバーでノリ、を教えてくれた。
船に乗っているや、耕運機に乗っていたり、家がノリ山町、お母さんが海苔屋のノリ子と。
「頭痛くなって来たわ…」
ここまでのユニークな紹介を聞いて、夏未じゃなくとも頭が痛くなる。
「でも一番ノリがいいのは、アイツだぜ」
と綱海が指さした先には、ヘッドホンに眼鏡をかけた水色の髪をした横断幕に凭れ掛っている少年だった。
「紹介するぜ。音村 楽也。チーム一のノリノリ男」
「君たちのことは聞いているよ。試合楽しみにしているから」
そう言って彼は、大海原のベンチへ向かう。
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活字不足卍(プロフ) - 若者よ、歯磨きは大事だ。歯だけは、大切にしなさい。 (2022年6月9日 1時) (
レス) @page50 id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
田中優香(プロフ) - 今後の展開に目が離せません(更新ありがとうございます！) (2021年2月25日 0時) (レス) id: da5dc9d8d2 (このIDを非表示/違反報告)
焔 - 更新ありがとうございます！！！すっっっっごく好きな作品なので嬉しいです！！！ (2021年2月25日 0時) (レス) id: 3ce071c9ce (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - 更新したー!!めっちゃ楽しみしてました！ありがとうございます！続きも気長に待ってます！ (2021年2月24日 2時) (レス) id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
田中優香(プロフ) - 続きが気になる(いつでも更新待ってます！) (2020年12月31日 15時) (レス) id: da5dc9d8d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2019年10月11日 19時
