第174話・実力あるチーム ページ35
「ただ有力な情報としては、優秀なゲームメイカーがいるってことは知っているよ」
「優秀な…」
「ゲームメイカー？」
ゲームメイカー、と聞いて同じ雷門のゲームメイカーである鬼道が反応する。
するとAは、大海原は全国大会に出なくてよかった、と言う。それを聞いて立向居が何故か、と理由を聞く。
「全国大会見てたら知ってるでしょ。九州沖縄ブロック代表は、一回戦突破していたら二回戦で世宇子と当たっていた。もしそのまま戦っていたら……分かるでしょ」
世宇子のプレーを知っている雷門、また全国大会を見ていた人物たちは黙ってしまう。
実力を見る限り、大海原が決勝を戦っていれば全国へ行き、第一回戦も突破していただろうと、予想するA。
大海原はそれだけの実力を持ったチームである。
「だから、監督が心配するほど弱いチームではありませんよ」
「……」
苦笑を浮かべAは、ここまで一切口を開かない瞳子に言った。
しばらくキャラバンを走らせ綱海が着いた、と言ってやって来た。
「ここが俺たちの大海原中だ！」
何とそこは、海の上に建築された学校だった。まるでリゾートホテルのような作りだ。
「うっわ…」
青々とし透き通った海とサンゴが真下にある。秋もそうだが、女子たちは大絶賛だ。
「…沖縄って…よく海荒れるんじゃなかった？」
沖縄は位置的に台風が直撃することが多い。まるで後先考えずそこに作ってしまったかのようだ。
「漫遊寺もそうだったけど、学校の要素薄いなぁ…」
「でも、こんなところで授業が出来るなんて、素敵だね」
「そうかな…(携帯とか落としたら、一貫の終わりじゃない)」
海を眺め微笑む吹雪に対し、携帯やゲームなど機器の心配しかしていないA。
これは彼女の癖である。景色は一定楽しんだ後、基本的に機械の心配しかしない。
――その昔、前世で17歳の修学旅行で沖縄を訪れた際。買ったばかりだというカメラを持った同級生が海を撮ろうとし、汗で手が滑り海にカメラを海の藻屑とした、というものを目撃した。もしそれがゲームのデータなどが入ったスマホだったらと思い、背筋が凍ったという。
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活字不足卍(プロフ) - 若者よ、歯磨きは大事だ。歯だけは、大切にしなさい。 (2022年6月9日 1時) (
レス) @page50 id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
田中優香(プロフ) - 今後の展開に目が離せません(更新ありがとうございます！) (2021年2月25日 0時) (レス) id: da5dc9d8d2 (このIDを非表示/違反報告)
焔 - 更新ありがとうございます！！！すっっっっごく好きな作品なので嬉しいです！！！ (2021年2月25日 0時) (レス) id: 3ce071c9ce (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - 更新したー!!めっちゃ楽しみしてました！ありがとうございます！続きも気長に待ってます！ (2021年2月24日 2時) (レス) id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
田中優香(プロフ) - 続きが気になる(いつでも更新待ってます！) (2020年12月31日 15時) (レス) id: da5dc9d8d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2019年10月11日 19時
