第168話・プロミネンス ページ28
「監督！ 南雲をチームに入れます。いいですよね！」
「……大きな戦力になることは認めましょう。ただその前に、いくつか質問があるわ」
「いいぜ」
「これから一緒に戦っていく以上、私には貴方の身柄を預かっていく責任があります。まず、貴方はどこの学校の生徒なの？」
瞳子がそれを聞くと南雲は彼女を睨みつけた。その静寂の中「エイリア学園だよ」と聞きなれた声がグランドに響いた。
「ヒロト！」
「待て、円堂！」
振り返ると、グランド近くの塔のようなオブジェらしきものの上に立っているグランがいた。そんな彼に駆け寄ろうとする円堂を鬼道が腕を引き止めた。
「なあエイリア学園ってどういうことだよ」
塔子に問われ南雲は間髪入れず舌打ちをした。
「どういうつもりだヒロト！」
「……」
円堂の問いかけにグランは答えない。その代わりに瞳子の質問から黙りこくっていた南雲は口を開いた。
「あーあ…ったく邪魔すんなよグラン！」
上にいるグランを先ほどの瞳子よりも敵意を剥き出しにし強く睨みつける南雲。
「雷門イレブンに入り込んで、何をするつもりだったんだ？」
「俺はグランのお気に入りがどんな奴か、見に来ただけよ。もちろん、Aのこともあったけどな」
「騙されちゃ駄目だよ、円堂くん！」
グランは南雲に向かって黒いボールを蹴りこんだ。南雲を庇うように円堂がマジン・ザ・ハンドの構えをする。だが彼は、ポケットに手を突っ込んだまま腹部で黒いボールを受けそのまま飛び上がる。そして竜巻が起き一瞬で止むと南雲の姿が変化していたのだ。
「あれ！」
「エイリア学園？！」
赤と白の長袖のユニフォームを身に纏った南雲は、黒いボールをグランへと蹴り返した。それを受けされに強く南雲に向かってボールを蹴りこむグラン。
南雲は何もなかったかのように受け止め、地上へ降りる。
「南雲、お前…」
南雲を連れて来た1人である土門は驚きを隠せず彼に正体を問う。
「俺か？ こっちが本当の俺。バーンってんだ。覚えときな」
「バーン？」
「エイリア学園、プロミネンスのキャプテンだ」
「プロミネンス…？！」
新たなエイリア学園のチームの出現に驚きを隠せない雷門イレブン。
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活字不足卍(プロフ) - 若者よ、歯磨きは大事だ。歯だけは、大切にしなさい。 (2022年6月9日 1時) (
レス) @page50 id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
田中優香(プロフ) - 今後の展開に目が離せません(更新ありがとうございます！) (2021年2月25日 0時) (レス) id: da5dc9d8d2 (このIDを非表示/違反報告)
焔 - 更新ありがとうございます！！！すっっっっごく好きな作品なので嬉しいです！！！ (2021年2月25日 0時) (レス) id: 3ce071c9ce (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - 更新したー!!めっちゃ楽しみしてました！ありがとうございます！続きも気長に待ってます！ (2021年2月24日 2時) (レス) id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
田中優香(プロフ) - 続きが気になる(いつでも更新待ってます！) (2020年12月31日 15時) (レス) id: da5dc9d8d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2019年10月11日 19時
