第166話・テスト ページ26
南雲を睨みつける土方。
「見ねぇ顔だなぁ」
「俺もアンタを見たことねーなぁ…」
不穏な空気感が流れる。
すると木暮は小さな声で南雲は「ヤな感じ」のするニオイがするという。
「見せてやれよさっきの」
「強力なシュートだったよね」
「ただ見せるだけじゃつまんねーな」
「というと？」
「俺をテストしてくんねぇか？ アンタらのチームに相応しい強さかどうか、その目で確かめてほしいね。雷門イレブンVS俺！ どうよ！ アンタらから1点取れば俺の勝ち！ テストに合格だ」
その場を仕切る南雲に塔子も呆れるような視線を向ける。
「大した自信ね」
「自信があるから言ってんだ」
「じゃあ南雲からボールを奪えたら私たちの勝ちなの？」
「やる気じゃねぇか、A」
「君次第だよ」
「俺？」
首を傾げる南雲に耳打ちをするA。
「…君が本気を出せば、『アレ』を使うのだってやぶさかじゃないからね」
「！…お前、まさか…」
まさか知っているのか、と考える南雲。だがバレるような行為はしていないと、自身の行動を振り返っていると円堂が南雲の提案したテストをしようと言い出した。
「立向居」
「はい！」
「キーパーやってみるか？」
「いいんですか！？」
「おっとそりゃなしだ。俺は宇宙人をやっつけたヤツらとやりてーんだ。―――マジで頼むぜ」
南雲の挑戦的な言葉に円堂の顔が強張った。
こうしてユニフォームに着替えてキャンプ所の近くのサッカーグランドに移動し、南雲のテストをすることになった雷門イレブン。
「準備はいいかねー？」
「んなもんとっくにできてるよ！」
古株に聞かれ余裕な笑みを浮かべながら南雲は円堂に対し「覚悟しな」と獲物を狙う蛇のような目をした。
古株のホイッスルでテストは開始され、それとともに南雲はボールを高く空へと蹴り上げ、自身も高く飛び上がった。
「飛んだ！ 飛びましたよ！？」
「こんなのさっきは見せなかったぜ！？」
彼の驚異的なプレーに驚愕の声が上がる。
ただの蹴りでさえ炎を纏う力強さを見せる南雲。鬼道がディフェンス陣にブロックするよう指示が出る。
一度地上に降りては、塔子のザ・タワー、吹雪のアイスグランドを交わし更に深く雷門陣内へ突っ込む。そこへAがブロックに入る。
第167話・南雲の実力→←第165話・炎のストライカー、南雲晴矢
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 285人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「イナズマイレブン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
活字不足卍(プロフ) - 若者よ、歯磨きは大事だ。歯だけは、大切にしなさい。 (2022年6月9日 1時) (
レス) @page50 id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
田中優香(プロフ) - 今後の展開に目が離せません(更新ありがとうございます！) (2021年2月25日 0時) (レス) id: da5dc9d8d2 (このIDを非表示/違反報告)
焔 - 更新ありがとうございます！！！すっっっっごく好きな作品なので嬉しいです！！！ (2021年2月25日 0時) (レス) id: 3ce071c9ce (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - 更新したー!!めっちゃ楽しみしてました！ありがとうございます！続きも気長に待ってます！ (2021年2月24日 2時) (レス) id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
田中優香(プロフ) - 続きが気になる(いつでも更新待ってます！) (2020年12月31日 15時) (レス) id: da5dc9d8d2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：活字不足卍 | 作成日時：2019年10月11日 19時
