第163話・南雲晴矢 ページ23
「オイ！ お前Aから離れろ！」
「あん？」
土門がAと赤い少年との間に割って入り、
吹雪がAを庇うように背に隠す。
「Aちゃん、大丈夫？」
「え、何が？」
「何って、コイツナンパ男だろ！」
「はぁ？」
土門にナンパだと思われた少年は
心底不機嫌そうに眉を歪める。
Aは面白かったのか
肩を震わせ笑いを我慢するように仕草をする。
「違うの？」
「ブフッ…違うよ」
少しの我慢も出来ずに笑い出したAは説明をし始めた。
━━━話は数分前に遡る。
「…土門〜吹雪〜〜？ 迷子になるなんて幼稚だな〜」
Aは迷子になったのが
土門と吹雪だと思いながら
慣れない土地を来た道を引き返していた。
下手に動いて迷うのも得策ではないため、
キャンプ所に戻っておこうとした。
「なあアンタ」
「ん？」
背後から呼び止められた。
振り返るとそこにいたのはいつぞやの少年だった。
━━━南雲晴矢だ。
「んだよ、Aじゃねぇか」
「…えっと……」
接触をしたことは覚えているが、
この場合どう呼べばいいか
分からなくなり言葉が詰まるA。
「忘れたのか？ 南雲晴矢だ」
「あ、そっちでいいんだ」
「何か言ったか？」
「いや、なんでも！」
適当に誤魔化す。
「つーか、こんなところで何してんだ？」
「それはこっちのセリフだと思うけど。
山で会ったのになんで沖縄にいるの？」
「そりゃあ俺の出身が沖縄ってだけだ」
「え、」
そんな設定知らないけど…
とふと思うAだが、すぐに嘘だと理解する。
アニメやゲームでは
正確な出身は語られなかったが
アレスの天秤では、
彼もまた孤児でありお日さま園出身であった。
とはいえこの頃のイナズマイレブンは、
設定が曖昧な面がありお日さま園出身であれば、
南雲と瞳子は初対面ではなく面識があるはずだからだ。
アレスの天秤ではお日さま園出身だが、
こっちではお日さま園出身ではないのだろうか？
と色々考えるが、今はあまり関係のないことだろう。
「なあAは雷門イレブンだろ？」
「え、あぁ…うん(いつの間に名前呼びに？)」
色々ツッコミを入れたいところを発見する。
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活字不足卍(プロフ) - 若者よ、歯磨きは大事だ。歯だけは、大切にしなさい。 (2022年6月9日 1時) (
レス) @page50 id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
田中優香(プロフ) - 今後の展開に目が離せません(更新ありがとうございます！) (2021年2月25日 0時) (レス) id: da5dc9d8d2 (このIDを非表示/違反報告)
焔 - 更新ありがとうございます！！！すっっっっごく好きな作品なので嬉しいです！！！ (2021年2月25日 0時) (レス) id: 3ce071c9ce (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - 更新したー!!めっちゃ楽しみしてました！ありがとうございます！続きも気長に待ってます！ (2021年2月24日 2時) (レス) id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
田中優香(プロフ) - 続きが気になる(いつでも更新待ってます！) (2020年12月31日 15時) (レス) id: da5dc9d8d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2019年10月11日 19時
