第159話・恐怖的な執念 ページ19
すると春奈が思い出したように「そういえば」と言い出した。
「ジェミニストームって異常にAさんのこと…警戒していましたよね」
「そういえば…あたしが参加した時もAばかり目で追ってたな」
「なんやA宇宙人にモテモテやな」
「あまり笑える話でもなさそうだけど…」
夏未は相変わらずいい感をしているな、と感心するA。
「もしかするとAさんの本当の力と関係があるのかしら？」
「確かに。やけにAに本気出せって言ってたもんな…」
「私の本気何てそこが知れてるのにね」
「そないなことゆーって息切れ一つ起こさへん癖に！」
「あははっ、さてもう夜も遅いから早く寝よーねー」
適当に誤魔化し寝袋を深くかぶり寝るA。
レーゼがやけにAを警戒していたのは、Aに独りに勝てないことがあればすぐに処分されることを恐れたからだろう。
デザームの場合は、本気を出させた後に撤退するつもりだったのだろう。だが彼の決めた3分間でAの本気を出すことが出来なかったのは事実。
二回目の対決では、本気という名のメギドフレイムを発動させるつもりでいただろうが生憎とAが風邪を惹いたため出来ず吹雪のゴールで同点にされた。
ジェネシスでは、グランがAの弱点を徹底的について来た。
Aの弱点。本当の意味での雷門の崩壊。精神的ダメージも肉体的ダメージも、トラウマになればサッカーすらやりたくなくなるほどに叩き潰すつもりだったのだろう。円堂や鬼道、一之瀬土門ですら、耐えられないほどに。
さすがのAもフィールド上で円堂たちを人質に取られるとは思いもしなかった。――それぐらい、あの時のグランの目は本気に思えたのだから……。
(――正直、恐怖を抱いたよ…彼の執念に、ね)
目を閉じ眠りにつくA。
翌朝。雷門イレブンは、綱海と別れて船に乗り再び沖縄を目指し出発した。
「いよいよ沖縄だな」
「ああ、待ってろよ、 豪炎寺！」
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活字不足卍(プロフ) - 若者よ、歯磨きは大事だ。歯だけは、大切にしなさい。 (2022年6月9日 1時) (
レス) @page50 id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
田中優香(プロフ) - 今後の展開に目が離せません(更新ありがとうございます！) (2021年2月25日 0時) (レス) id: da5dc9d8d2 (このIDを非表示/違反報告)
焔 - 更新ありがとうございます！！！すっっっっごく好きな作品なので嬉しいです！！！ (2021年2月25日 0時) (レス) id: 3ce071c9ce (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - 更新したー!!めっちゃ楽しみしてました！ありがとうございます！続きも気長に待ってます！ (2021年2月24日 2時) (レス) id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
田中優香(プロフ) - 続きが気になる(いつでも更新待ってます！) (2020年12月31日 15時) (レス) id: da5dc9d8d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2019年10月11日 19時
