第156話・ババ抜き ページ16
練習もそこそこに地元の人に宿を借り今夜はそこで過ごすことになった。
リカ、塔子、円堂、一之瀬、A、鬼道、立向居はババ抜きをして暇を潰すことにした。
「しかしけったいなヤツやったなー綱海って」
「でも、悪い奴じゃないと思うね」
「気ィつけや、南国の男は火傷するで〜」
「は？」
「経験則？」
「そんなんちゃうわ！」
「違うんだ」
会話をする中でもババ抜きは進んでいく。
「アイツ、呑み込みが早かったなぁ」
「運動神経は天性のものだろうし、バランス感覚はサーフィンで培ったんだろうね」
一之瀬が円堂の手札から引き、手札を捨てる。
「そうか。だからAもウインドサーフィンを」
「すごいシュートだったぜ！ あのツナミブースト！」
「そういえば円堂さん、あの時の『正義の鉄拳』はどうやったんですか？」
「ん？」
「何か感じが違ってました！」
鬼道がAの手札からカードを抜く。それは何とジョーカーだった。
「くっ…ふ、ふふふんふふっ」
鬼道がジョーカーを引いたことが相当面白かったようで肩を震わせ笑ってしまうA。
鬼道は平然とカードを並べ、真ん中のカードを突き出すように立向居の方へ向ける。
「ん〜…咄嗟だったからなぁ」
「何かのヒントになったんじゃないか？」
鬼道の言葉に自身の拳を見つめる円堂。
「ババぁー！」
立向居はまんまと鬼道の心理戦に負けジョーカーを引いてしまった。
「可愛いな…。鬼道には心理戦で勝てないと分かっていて、なおそこに座ってしまった立向居。負け確定なのが……嗚呼、かわいい…」
若干早口で言うA。
鬼道はゴーグルもしていれば、ポーカーフェイスも人より上手いだろう。そんな彼の隣に座ってしまった立向居はどこまでもついていない。
コンコンっと戸をノックする音が聞こえ扉が開きそこにいたのは何と、カジキマグロ。
カジキマグロは「よぉ！」ととても慕いそうに挨拶してくる。
それに驚き全員がドン引きしていると、カジキマグロの下から綱海が顔を見せた。
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活字不足卍(プロフ) - 若者よ、歯磨きは大事だ。歯だけは、大切にしなさい。 (2022年6月9日 1時) (
レス) @page50 id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
田中優香(プロフ) - 今後の展開に目が離せません(更新ありがとうございます！) (2021年2月25日 0時) (レス) id: da5dc9d8d2 (このIDを非表示/違反報告)
焔 - 更新ありがとうございます！！！すっっっっごく好きな作品なので嬉しいです！！！ (2021年2月25日 0時) (レス) id: 3ce071c9ce (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - 更新したー!!めっちゃ楽しみしてました！ありがとうございます！続きも気長に待ってます！ (2021年2月24日 2時) (レス) id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
田中優香(プロフ) - 続きが気になる(いつでも更新待ってます！) (2020年12月31日 15時) (レス) id: da5dc9d8d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2019年10月11日 19時
