第154話・綱海条介 ページ14
再びバタフライドリームの練習をする2人。今度は上手く一緒に蹴ることが出来たが、パワーが不十分なのか明後日の方向へ飛んでいく。その方角にいたのは、先ほどの少年。
少年は驚きつつもボールを蹴り返した。そのボールは立向居の守るゴールへ向かい、ものすごい勢いとパワーで彼を弾き飛ばした。
「あービックリしたぜ〜急にボールが飛んできやがってよ」
そう言いながら少年は浜辺に戻って来る。
「ねえ君！ サッカーやってるのか？」
「そんなもん1回もねぇよ？」
「1回も！？」
彼は多少授業でやったことはあったとしても、部活や自主的にやったことはないのだろう。
それにしたってものすごいパワーがあった。
円堂は彼の言葉に対し、一緒にサッカーをやろうと誘うが彼は自分はサーファーであり、サッカーには興味がない。と断った。
しょんぼりする円堂に鬼道が口を開く。
「やらなくて正解だ。ド素人がいきなり俺たちのレベルについて来られるはずがないからな」
鬼道は「ド素人」という言葉を強調し言った。すると少年もさすがに気に障ったのか振り返る。
「何？」
「いくら身体能力が優れていようと、やったことのない者がすぐに出来るほどサッカーは簡単じゃない」
「ハン！ さっきの見ただろ！ ちゃんと蹴り返したじゃないか！」
「一度だけな」
一触即発の雰囲気に春奈が鬼道を呼ぶが、何か意図があることを察した彼女は引き下がる。すると少年がサッカーをやると言い出した。
「よし決めた！ おい、サッカーやってやるぜ！」
「本当か！」
「ああ！ この俺様に二言はねぇ！」
「そうか！ 歓迎するぜ！ えーっと…名前は？」
「俺は綱海！ 綱海条介だ！」
綱海と名乗った少年に練習用のユニフォームを貸し、練習に参加させる。
綱海はセンターマークから円堂の守るゴールへシュートを撃ちこむ。これは円堂が弾いたが、腕にビリビリ来るほど強いパワーだそうだ。
本来のフィールドでは届かないだろうが、ミニゲーム用のフィールドではかなりの威力が発揮される。
鬼道が綱海へシュートの指示を出しパスをするが、受け止めることが出来ず空ぶってしまう。
再び鬼道から綱海へパスが回るが、受け取る前に一之瀬に奪われる。
「全然ダメじゃないの」
「蹴るだけがサッカーじゃないからね」
ベンチで見ていた夏未に吹雪が答えた。
第155話・ツナミブースト→←第153話・海の広さに比べたらちっぽけなこと
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活字不足卍(プロフ) - 若者よ、歯磨きは大事だ。歯だけは、大切にしなさい。 (2022年6月9日 1時) (
レス) @page50 id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
田中優香(プロフ) - 今後の展開に目が離せません(更新ありがとうございます！) (2021年2月25日 0時) (レス) id: da5dc9d8d2 (このIDを非表示/違反報告)
焔 - 更新ありがとうございます！！！すっっっっごく好きな作品なので嬉しいです！！！ (2021年2月25日 0時) (レス) id: 3ce071c9ce (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - 更新したー!!めっちゃ楽しみしてました！ありがとうございます！続きも気長に待ってます！ (2021年2月24日 2時) (レス) id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
田中優香(プロフ) - 続きが気になる(いつでも更新待ってます！) (2020年12月31日 15時) (レス) id: da5dc9d8d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2019年10月11日 19時
