第056話・吹雪vs染岡 ページ10
夕陽がグラウンドに移動した。ルールはセンターラインからボールを奪い合い先にゴールを決めたほうが勝ちというもの。染岡と吹雪の勝負は、染岡に特訓の成果が出ているのか、かなりいい接戦になっている。
染岡が吹雪からボールを奪いゴールへ向かっていると、アツヤが出て来た。
「やるじゃねェか！ 正直ナメてたぜ、こうじゃなきゃ面白くねぇ！！」 吹雪に接近されつつもシュートを撃った染岡だが、シュート外れクロスバーに当たり跳ね返った。そのボールを吹雪が空中で受け止めそのままシュートをしようとしたが、彼の動きは止まりその間に染岡がボールを奪いシュートを決めた。
「見たか！ 吹雪！」
「！」
勝負に勝った染岡の元へみんなが駆け寄っていく。そんな中Aだけが吹雪の元へ向かった。
「今日は僕の負けだね」
「吹雪」
「Aちゃん」
地面に尻もちをついている吹雪に手を差し伸べ立たせる。立たせたくれたことに「ありがとう」と笑みを浮かべる吹雪。そして彼の視線は、木の上に向いた。
「…優しんだね。口調や態度は荒々しいのに」
「！ 気付いていたの？」
「そりゃ気付くよ。染岡はリスより勝負に気を取られていたんだろうけど」
他のメンバーもリスより勝負に釘付けだったのか、リスを庇った吹雪に気付くことはなかった。
「よくやったね」
「！」
今度こそAは吹雪の頭を触接撫でることが出来た。目を見開いた吹雪は、照れ臭そうにしつつも「ありがとう」とお礼を言った。
その夜、イナズマキャラバンでは瞳子が理事長に吹雪が試合中別人のように変わることを伝えた。それに関してはどうやら理事長は知っているようだった。
更に、翌日。いざ練習を始めようとしたそのとき雲行きが急に怪しくなり空を見上げるとエイリア学園ジェミニストームを率いたレーゼが襲来してきたのだった。
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活字不足卍(プロフ) - ｱﾘｶﾞﾄｰｱﾘｶﾞﾄｰ 今日もコーラが美味い！ (2022年6月9日 1時) (
レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - 54話はた○く細胞のことですよね？それにしても本当にこの小説好き!! (2021年1月25日 20時) (レス) id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
アリア - 作者さん、ボロくそ分かるぞそれv2さすがにそこまでは、いかないけども確かにさっくん(佐久間)も好きじゃ。でもね我の最推しは、神様仏様 "照美様" です！！(語彙力なくてすみません) (2019年8月8日 10時) (レス) id: baae3e32b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2019年7月31日 0時
