第069話・漫遊寺の答え ページ23
「私たちは、戦うつもりはありません」
「戦うつもりがない？」
「はい。私たちがサッカーをしているのは、あくまで心と身体を鍛えるため。争うためではないので。彼らには、私たちに戦う意思がないことを話しで、お引き取りいただきます」
「おひきとり…？？」
「お、おいっ！」
染岡は立ち上がった。
「お前ら話聞いてたのかよ！ そんな話が通じる相手じゃねーって言ってんだろ！」
「それは貴方の心に邪念があるからです」
「邪念…？」
「くはっ、邪ね岡さん！」
「お前のツボはいつも分かりづれぇよ！」
「心を無にして語り掛ければ、伝わらぬことはありません」
「な、なんだよ…こいつら」
そして立ち上がり修行の時間だと言ってこの場を去ろうとする漫遊寺イレブンたちをAが引き止めた。
「君たちに一つ忠告しておくよ」
「……聞きましょう」
「なりふり構わず漫遊寺であろうと、京都の寺社仏閣であろうとも壊せるのはエイリア学園だ。君たちの意思は関係ないし、尊重されないだろう。覚えておくといい」
「…失礼します」
そうして彼らは円堂の制止も聞かず道場を後にした。
キャラバンに戻り春奈と夏未が夕飯の準備をしている。秋はというとキャラバンの中で目金の手当てをしている。
「で、どうする？」
「どうするって言われても、漫遊寺があれじゃあな」
「全然分かってないんだもんなぁ…」
「あればかり彼らの個性とも言えるからね、仕方ないよ」
「Aの言う通り！ 考えても仕方がない！ 俺たちは俺たちで、今で出来ることをするだけだ！」
一之瀬が「出来ること？」と問うと風丸は微笑み「特訓だな！」と言った。
「ああ！ 相手はエイリア学園のファーストランクチーム！ こっちももっと特訓して強くなんないとな！」
「そうと決まれば早速練習場所を探そう！」
「練習場所ならあるよ」
吹雪が場所を知っているらしい。何故かと言うと、無論漫遊寺中の女子生徒に聞いたからだそうだ。
「この向こうに川があってその河川敷でならサッカー出来るって、ね？」
「はい」
「また何かあったらよろしくね」
「はぁい♡」
「おそろしい子ッ！」
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活字不足卍(プロフ) - ｱﾘｶﾞﾄｰｱﾘｶﾞﾄｰ 今日もコーラが美味い！ (2022年6月9日 1時) (
レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - 54話はた○く細胞のことですよね？それにしても本当にこの小説好き!! (2021年1月25日 20時) (レス) id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
アリア - 作者さん、ボロくそ分かるぞそれv2さすがにそこまでは、いかないけども確かにさっくん(佐久間)も好きじゃ。でもね我の最推しは、神様仏様 "照美様" です！！(語彙力なくてすみません) (2019年8月8日 10時) (レス) id: baae3e32b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2019年7月31日 0時
