第068話・親なし ページ22
木暮が何故人を信じられなくなったのか、秋が垣田に聞く。
「…木暮は小さい頃、親に裏切られたようで」
「え、親に…？」
春奈が復唱すると、鬼道の眉が若干動いた。
「ええ。それ以来、人を信じることが出来なくなったみたいなんです」
春奈は木暮の去り際を思い返していた。
「親なんて、血のつながり意外は他人だからね。けど、血のつながりからは……逃げられないのも、親子なんだよね……」
「A？」
普段の彼女からは想像できない虚無的な瞳に風丸が心配になったのか声をかけた。
「こんな話は止めて、本題のを話そうよ。…ねえ、漫遊寺中サッカー部のキャプテン」
「そうですね。それで一体ご用件は？」
「実はこちらにエイリア学園から襲撃予告が来たと聞きまして」
「襲撃予告？ あぁ…そのことですか」
「俺たちも一緒に戦おうと思ってさ！」
「…そうですか。では、どうぞ。ご案内いたします」
そうしてAたちは垣田に案内されサッカー部の道場へ向かった。その途中吹雪がAに声をかけていた。
「Aちゃんって親は…」
「…父親は健在だけど、今どこで何をしているかまでは。母は7年前に病気で」
「…そっか。ごめんね、言い難いこと聞いて」
「いや、言い難いのは……―――なんでもない(吹雪は知らない。言うだけ無駄だ)」
「…僕も親、いないから」
「それは…」
「昔、事故でね。だから僕ら一緒だね」
「……」
弱々しく微笑んだ吹雪にAも何も言えなく慈愛の視線を向けた。そのAの視線がくすぐったくて速足になった吹雪。
サッカー部の道場へ案内され、早速エイリア学園とイプシロンの予告のことを話した。
「なるほど。お話はよく分かりました」
一番前に出て話すのは、10番ストライカーの影田。
「それじゃあ俺たちと一緒に戦ってくれるんだな！」
「どうかな」
「え、」
「答えはいいえ、です」
Aの言うようにNoと帰ってきて困惑する円堂たち。
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活字不足卍(プロフ) - ｱﾘｶﾞﾄｰｱﾘｶﾞﾄｰ 今日もコーラが美味い！ (2022年6月9日 1時) (
レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - 54話はた○く細胞のことですよね？それにしても本当にこの小説好き!! (2021年1月25日 20時) (レス) id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
アリア - 作者さん、ボロくそ分かるぞそれv2さすがにそこまでは、いかないけども確かにさっくん(佐久間)も好きじゃ。でもね我の最推しは、神様仏様 "照美様" です！！(語彙力なくてすみません) (2019年8月8日 10時) (レス) id: baae3e32b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2019年7月31日 0時
