第063話・Third time lucky. ページ17
「勝った！ 勝ったぞ！ 宇宙人に勝ったんだ！」
「おう！」
「あたしたちは、勝ったんだ！」
塔子は嬉しさのあまり円堂に抱き着いた。栗松、壁山、目金は涙で顔がぐしょぐしょになっている。
「こんな…バカな……我々がただの人間ごときに…」
唖然とするレーゼにAが近寄った。
「地球にはこんな言葉がある。
「くッ」
下唇を噛みAを睨みつけるレーゼ。厭味ったらしく英語で言ったことも気に障ったのだろう。
周りを見回すと吹雪は白恋中メンバーに囲まれ、塔子は父に電話をし、風丸は空を見上げ半田たちに思いをはせた。――円堂たちは瞳子にエイリア学園に勝ったことを報告した。
「監督！ 俺たち勝ちました！ ありがとうございます」
「…おめでとう」
円堂たちが瞳子に報告をし終えたのを見てAは聞きたかったことをレーゼに問う。
「レーゼ…君、私をやけに敵視していたみたいだけど、どうして？」
「…お前が…強いからだ」
「強い…？」
「ああ。お前は、強い……あの方たちに並ぶほどに！ だが何故だ、何故……―――何故本気出して我らを潰そうとしない！ お前ならば、我々を倒すなど一人でも出来よう！」
「……」
やけに感情的になってAを指を指すレーゼ。それでもな彼は宇宙人キャラを保っている。Aはそこに感心していた。無論、話を聞いていなかったわけではない。彼の質問に遭えて答えを出すならば―――
「それは君が前回言っていたじゃないか」
「なに…！？」
「『サッカーという一つの秩序のもと勝負をする』て。私はこの世には二人といない。だから私は一人じゃなくて、十一人で…――雷門イレブンで戦っているんだ」
レーゼはAが一人でもジェミニストームを倒せるだろう、と言った。確かにそうだ。A単体でもジェミニストームを倒せると自負している。だがそれは、ずっとボールをキープしていればの話だ。―――一人で責めることは出来ても一人で守ることは出来ない。彼女の体力だって無限じゃない。だからこそ彼女には仲間がいる。信用できる、頼もしい仲間が。DFがGKがいるからと、安心してゴールを任せ、相手陣内へと攻められるのだ。
第064話・イプシロン→←第062話・ジェミニストーム戦 その5
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活字不足卍(プロフ) - ｱﾘｶﾞﾄｰｱﾘｶﾞﾄｰ 今日もコーラが美味い！ (2022年6月9日 1時) (
レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - 54話はた○く細胞のことですよね？それにしても本当にこの小説好き!! (2021年1月25日 20時) (レス) id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
アリア - 作者さん、ボロくそ分かるぞそれv2さすがにそこまでは、いかないけども確かにさっくん(佐久間)も好きじゃ。でもね我の最推しは、神様仏様 "照美様" です！！(語彙力なくてすみません) (2019年8月8日 10時) (レス) id: baae3e32b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2019年7月31日 0時
