第048話・冷たい風 ページ2
ボールをキープするAに対しガゼルは、闘牛と闘牛士のようなやり取りを繰り返していた。ガゼルのその食いつきが始めは楽しかったAだが、時間が経つにつれ面倒になった。だがわざと負けるのも癪で、何よりも相手はガゼル。手加減をしたらキレられそうで怖かったのもあった。
作中では描写されなかった、ガゼルの負けず嫌いと諦めの悪さに呆れAは止めると言った。
「負けを認めるのか？」
「はーーー、時には戦略的撤退も必要なんだよ」
と言いつつ、小さな声で「あと面倒くさい」と呟いたAにガゼルは睨みを効かせ、何か言ったかと問う。
「なんでもございませーーん！」
「……九重、私はもう行くよ」
「ん？ あー…そうだね。また会った時は�爐茲蹐靴�ね�瓠�
「…そうだね、�爐泙寝颪�う�瓠�
食えない女だ、と思いつつガゼルはAに背を向け。その瞬間に冷たい風が吹き、Aが目を瞑り開けた時にはその姿はなかった。
「…はぁ…まさか、ガゼルにまで接触されるとは…」
嫌な意味で有名になったものだ。本当―――。
ガゼルの去った場所を見つめていると、冷たい風に銀髪をマフラーを揺らした吹雪がやって来た。
「…吹雪」
「今の、知り合い？」
「知り合いに見えた？」
「うーん、そうだね…親しそうには見えた」
「そう。まあ、顔見知り程度にはなったんじゃないかな」
「Aちゃんってすごいね」
「えAちゃん…？！」
「あ、ごめん。みんなが名前で呼んでいるみたいだったから」
「あー、うん。いいよ、名前で」
―――いきなり呼ばれて驚いただけなんだけど。
吹雪は転がっていたボールを拾う。
「Aちゃんって男の子にも負けなさそう」
「そうかな。力じゃ圧倒的に不利だし、強くないよ私」
「僕とチャージしたのに？ それだけでも僕、結構驚いたんだよ」
「雪原の
肩をすくめてやんわり微笑むAに吹雪は「ちょっと羨ましい…」と言った。
「……」
「けど…」
「？」
「ぜってー負けねぇけどな！」
「！」
気付いた時には、アツヤになっていた。だがそれだけ言ってアツヤは士郎の中へ戻った。
―――器用なことするんだな。と感心するA。
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活字不足卍(プロフ) - ｱﾘｶﾞﾄｰｱﾘｶﾞﾄｰ 今日もコーラが美味い！ (2022年6月9日 1時) (
レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - 54話はた○く細胞のことですよね？それにしても本当にこの小説好き!! (2021年1月25日 20時) (レス) id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
アリア - 作者さん、ボロくそ分かるぞそれv2さすがにそこまでは、いかないけども確かにさっくん(佐久間)も好きじゃ。でもね我の最推しは、神様仏様 "照美様" です！！(語彙力なくてすみません) (2019年8月8日 10時) (レス) id: baae3e32b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2019年7月31日 0時
