第047話・青白い少年 ページ1
夜、Aは一人グラウンドで自主練をしていた。そこへ白髪の端正な顔立ちの青い瞳をしている少年がやって来た。
Aが何者か問うと少年は通りすがりの者だと、名前すら名乗らなかった。
「通りすがりね…」
「こんな時間に何故一人で練習をしている？」
少年―――Aの記憶の中では、ガゼルとエイリアネームをもっている少年がその辺に転がっていたボールを持ち上げ、Aは軽く投げた。Aはそれを難なくキャッチする。
彼が言うように時間はすでに11時過ぎていた。
「眠たくないから」
「だがこの時期の北海道で汗だくは頂けんな。風邪を引くぞ」
「お気遣い痛み入るね。でも余計なお世話だよ」
「ふふっ」
「な、なに？」
不敵な笑みを浮かべ、素直に笑みを浮かべるイメージがなかったAの中のガゼル。だが実際はどうだ―――彼は笑っている。
「いや、なに…少々君への認識を間違えていた。これは過去の自分への嘲笑さ」
「？？」
―――マジで何言ってるの？
まったく理解できず頬を掻いたA。
「君は存外、意外性の塊のようだね。私はもっと暑苦しい人物だと思っていたよ」
「炎系統の必殺技だから？ まあ、根は静かでもサッカーに対して情熱的なヤツは知っているけど」
「……豪炎寺修也のことか？」
「へぇ…分かる？」
「君の周りの人物はそれくらいだろうと思ってね。あとは円堂守、か」
豪炎寺はクールな割にとても情熱的なことは誰もが見ていてわかる。雷門イレブンの全員が真面目にサッカーをやっている。円堂は、言わずもがなだろうけど。
「九重、私とサッカーをしよう」
「え、なんで？」
「そんな気分なんだよ。それに―――」
ガゼルは心の中で(いつか戦うのだから)と呟きながら彼女へ対戦を申し込んだ。
「いいだろう？」
「……」
―――まあ、いつか戦うんだから、いっか…。
Aはガゼルの申し出を承諾した。その後二人は、ボールの取り合いを1時間ほどした。
「フッ、やるな…」
「そっちもね…」
二人で汗だくになりながら、膝に手を付き息を整える。
「あーもう止め止め！ 貴方諦め悪すぎ」
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活字不足卍(プロフ) - ｱﾘｶﾞﾄｰｱﾘｶﾞﾄｰ 今日もコーラが美味い！ (2022年6月9日 1時) (
レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - 54話はた○く細胞のことですよね？それにしても本当にこの小説好き!! (2021年1月25日 20時) (レス) id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
アリア - 作者さん、ボロくそ分かるぞそれv2さすがにそこまでは、いかないけども確かにさっくん(佐久間)も好きじゃ。でもね我の最推しは、神様仏様 "照美様" です！！(語彙力なくてすみません) (2019年8月8日 10時) (レス) id: baae3e32b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2019年7月31日 0時
