第270話・精神力 ページ8
円堂たちを見下ろしていた少年は、ボールを高く蹴り上げ、グラウンドにいる選手たちに向かって高く蹴り上げたボールを地面に叩き落とすような形で蹴った。
すさまじい威力をもったボールと衝撃波に全員が吹き飛ばされ、倒れてしまう。
少年はリカへと近づき「迎えに来た」と一言。
「おい！ リカに何をするんだ！」
「人間、邪魔をするな！」
すぐそばにあったボールを円堂に向かって蹴り、吹っ飛ばされた円堂はお腹を抱えてうずくまってしまう。
「んにゃろうっ…！━━━━━━！！」
円堂と少年のやり取りを間近で見て憤慨するAの目の前に真っ黒な衣装に身を包んだ別の少年が立っていた。
「なんだ…タワシの擬人化か」
と軽く流し、リカを抱えた少年に向かって歩みを進めようとした彼女の上でパシッと掴んだ。
「何すんの！？」
というAの声で、全員の視線がAにも向いた。
するとAの目の前にボールが迫り、ひょいっと躱し、少年もまた軽くトラップしボールと止めた。
「失せろ！ ここはお前達のような邪悪な者共の来る場所ではない」
「偉そうに言ってんじゃねーよ。お前こそ消えろ！ 世界は魔王と魔界軍団Zが支配するって決まってんだよ！」
「笑止！ 世界を統べるは天の輝きのみ。天空の使徒が今此処でお前を成敗してくれよう」
2人の世界を構築する少年たちにざわつくイナズマジャパンの面々。
「うるせぇんだよ人間共！ ガタガタ抜かすとお前らの魂も食っちまうぞ！」
その大きな声を背景に雷が大きくなった。
「黙れ、不浄な者」
「ヘッ」
グッと手首に力を入れられ、痛みに顔を歪ませるA。
「A！」
駆け寄ってきた鬼道に向かって強烈なシュートを放った。
「有人っ…！」
「来い！ お前は選ばれた！ 魔界にな」
「……？」
(こいつっ…俺の催眠を！)
(…まさか精神力だけで、デスタの催眠を…？)
目の前のあり得ざる光景に自身の眼を疑う白い少年━━━セイン。
この場はひとまず話を進めるために大人しく捕まることを選ぶAは、デスタの催眠術が効かず脇抱きされる形になった。
(うっわ、すげぇ…これ……はずいわー…はよ終われ〜)
タヒんだ魚のような目になっているA。その光景を見て鬼道は更に憤りを募らせ、デスタに向かっていく。だがその直後再び大きな雷が落ち、周囲を眩い光が包んだ。
そして目を開くと、そこにはリカもAの姿も消えていた。
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小町 - この作品が完結したら引退なさるんですか！？(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡GOなどのお話は書かれないのでしょうか？主さんの作るお話はとても面白くて読んでいて楽しかったので残念です完結まで頑張ってください!この小説が大好きです！！！ (11月19日 20時) (
レス) id: b2c10b1855 (このIDを非表示/違反報告)
推ししか勝たん - この作品が大好きです。言いたいことは沢山あるのですが長くなりすぎるのも迷惑になってしまいそうなので簡潔に。主人公ちゃんのこれからをずっとずっと楽しみにしています。作者様が無理をなさらない範囲でこの作品が長く続くことを楽しみに、応援しております。 (11月5日 2時) (レス) @page27 id: 784e24571d (このIDを非表示/違反報告)
神月ティアナ(プロフ) - ほとんど前触れがなく気づいたら不動が推し活を始めていた！シリアスよりシリアルな主人公ちゃん好き、確かに主人公がドMでないところ以外は確かに類似している！ (11月4日 20時) (レス) @page27 id: 7ac5013380 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2023年11月1日 17時
