第295話・気がかり ページ33
ミーティングが解散したが、Aは響木に話しかけた。
「響木さん…」
「…大丈夫だ、九重」
響木は、Aが聡いことをよく分かっている。彼女が想定するであろう不安や心配事を予想できた。だからこそ、彼女を安心させるために真っ直ぐ彼女の目を見てそう言うのだ。
だが彼女の心配事はそこではない。
「いえ。まずは鬼瓦さんにデータを送りましょう」
「鬼瓦さんに？」
「……ライオコット島の警察は、ガルシルドの息がかかっている可能性があります。
データはコピーしたものにしましょう。あとはいくつかデータを抜いて、3分の2、渡すんです」
「九重……お前……」
「響木さん…私は、あの男。ガルシルド・ベイハンが父をコロした犯人だと思っています」
「何だとっ」
ガタッと立ち上がる響木。
「父から…FFIの開催者には気を付けろと」
「影山が言ったのか」
「はい」
響木は「わかった」と言い、Aの頭をポンと撫でた。
翌日、響木はライオコット島の警察署へ出向き、証拠のデータも鬼瓦にメールで送信し、円堂たちはロニージョたちに知らせてくると走って行った。
その間にもAたちは、ザ・キングダム戦に向け練習をしていてた最中、久遠の元へ連絡が入り響木が緊急入院をしたと。
病院へ駆けつけたイナズマジャパンの面々。久遠と秋が響木の状態を聞き、神妙な面持ちで話をしてくれた。
そこで明らかになった事実は、響木は昔から心臓の持病があり医者からは手術を薦められていたそうだが「FFIが終わるまでは」と響木は断っていたようだ。
フットボールフロンティア地区予選から長らく、円堂たちのサッカーを見守り続けてくれた響木。そんな響木のことに気づかなかった自分たちが情けなくなる。
秋の話しでは、危険な状態で意識が戻り次第耐えられそうなら手術を行うそうだ。
その後、久遠が看護師に連れられ警察へと提出予定だったメモリーを久遠が病院内で手渡すことに成功した。
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小町 - この作品が完結したら引退なさるんですか！？(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡GOなどのお話は書かれないのでしょうか？主さんの作るお話はとても面白くて読んでいて楽しかったので残念です完結まで頑張ってください!この小説が大好きです！！！ (11月19日 20時) (
レス) id: b2c10b1855 (このIDを非表示/違反報告)
推ししか勝たん - この作品が大好きです。言いたいことは沢山あるのですが長くなりすぎるのも迷惑になってしまいそうなので簡潔に。主人公ちゃんのこれからをずっとずっと楽しみにしています。作者様が無理をなさらない範囲でこの作品が長く続くことを楽しみに、応援しております。 (11月5日 2時) (レス) @page27 id: 784e24571d (このIDを非表示/違反報告)
神月ティアナ(プロフ) - ほとんど前触れがなく気づいたら不動が推し活を始めていた！シリアスよりシリアルな主人公ちゃん好き、確かに主人公がドMでないところ以外は確かに類似している！ (11月4日 20時) (レス) @page27 id: 7ac5013380 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2023年11月1日 17時
