第292話・息災であってほしい ページ30
何故自分の安否を心配するのか、というAの問いかけにロニージョは頭を抱えた。
「……俺も、分からない。ただ……俺は怖いんだ」
「怖い？」
「ガルシルドの……ガルシルドの行為を見過ごしたら、俺は…！ あの男と一緒になってしまう…嫌だ、嫌なんだ！ 俺はあの男と同じ人間に成り下がりたくない！」
ガルシルドの正体を知っているからこそ、その恐ろしさを知っているからこそロニージョは持ち合わせている正義感とほんの少しの勇気でAの元に訪れたのだ。
「……ガルシルドが私を狙っているのは分かった。ありがとう」
「なら！」
今すぐにでもライオコット島と出るべきだ、と思うロニージョ。だが、
「まぁ優勝トロフィーは持って帰らないとだし」
「？！ まさか、今の話を聞いても、ここに残るつもりなのか！ ガルシルドは何をするか分からないぞ！」
「そうだね。少なくとも貴方とっては」
「っ………どこまで」
知っているんだ。
そう言いそうになる。
「ロニージョ…悪いけど、私は最期まで責任を負えない。だから私は中途半端に助けることはできない。ごめんなさい」
「！？ 俺は…たすけてなんて…」
「いいえ、貴方は救われたがっている。それだけは分かる」
ロニージョはただ呆然とAを見つめた。
グループAで戦っている彼女の姿はずっと見ていた。彼女の実力は見ていて分かった。円堂たちイナズマジャパンの実力も。ただ彼女に試合から退いて欲しいわけじゃない。同じプレイヤーとしてどうか、息災であってほしいだけなのだ。
ロニージョは円堂の様子もAの様子も思い出しながら、ブラジルエリアへと帰って行った。
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小町 - この作品が完結したら引退なさるんですか！？(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡GOなどのお話は書かれないのでしょうか？主さんの作るお話はとても面白くて読んでいて楽しかったので残念です完結まで頑張ってください!この小説が大好きです！！！ (11月19日 20時) (
レス) id: b2c10b1855 (このIDを非表示/違反報告)
推ししか勝たん - この作品が大好きです。言いたいことは沢山あるのですが長くなりすぎるのも迷惑になってしまいそうなので簡潔に。主人公ちゃんのこれからをずっとずっと楽しみにしています。作者様が無理をなさらない範囲でこの作品が長く続くことを楽しみに、応援しております。 (11月5日 2時) (レス) @page27 id: 784e24571d (このIDを非表示/違反報告)
神月ティアナ(プロフ) - ほとんど前触れがなく気づいたら不動が推し活を始めていた！シリアスよりシリアルな主人公ちゃん好き、確かに主人公がドMでないところ以外は確かに類似している！ (11月4日 20時) (レス) @page27 id: 7ac5013380 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2023年11月1日 17時
