第288話・真実 ページ26
円堂が止めなければ、Aが横やりを入れなければデスタたちを封印することが出来たはず、とセインは言うがふと気が付いた。
天空の使徒と魔界軍団Zの混成チームこそがライオコット島に伝わる『魔王伝説』の真実だというのならば、それは「争いに組み合う心が生み出した」架空の存在。
セインたちの先祖はそうではなく、お互いに心からぶつかり合うことで和解せよ、という意味を込めサッカーをするよう言い伝えに記したのかもしれない、と。
「もしかして伝承の鍵で選ばれた生贄って観測者のことなのかな？」
「どういうことだ？」
「何となくだよ。外の人を呼んで公平に下してくれるように、みたいな？」
「うーん……」
「今となっては花嫁のことも、生贄のことも分からぬ。だが…1000年後同じようなことが起きないようしなければならない」
サッカーを『修行』と言うセインに対し円堂は「楽しいものだぜ」と返した。
「また1000年後に備えなければならない。魔界の民にもこの事実を伝承するためにも。━━━━━━さらばだ！ サッカーの素晴らしさを教えてくれたこと、感謝する！ 円堂！」
こうして天空の使徒も去って行き、ライオコット島『魔王伝説』は終幕を迎えた。
「天空の使徒って気持ちいい人たちだったね」
「なんてったって天使だもんな」
「アハハッ！」
「さ、俺たちも帰ろうぜ！」
「「おう！！」」
◇
「Aの花嫁衣装も見たかったな」
と帰り道ポロっと零す風丸に対し
「私、結婚以外では着るつもりないから」
と返すA。
Aが好きな面々はそれぞれAの着る花嫁衣装のことを想像する。
「10年後か、12年くらいか？」
「相手がいればの話しだけど」
「その時は僕が立候補してもいいかな？」
「私、吹雪のファンにコロされない？ 結婚するなら私は土方だなー」
「俺がコロさられる！」
ゾッとする土方に笑い合うイナズマジャパンと＋αの選手たち。
フィディオたちとも別れ、改めて決勝トーナメントへと気持ちを切り替え翌日からもまた練習に励むイナズマジャパンであった。
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小町 - この作品が完結したら引退なさるんですか！？(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡GOなどのお話は書かれないのでしょうか？主さんの作るお話はとても面白くて読んでいて楽しかったので残念です完結まで頑張ってください!この小説が大好きです！！！ (11月19日 20時) (
レス) id: b2c10b1855 (このIDを非表示/違反報告)
推ししか勝たん - この作品が大好きです。言いたいことは沢山あるのですが長くなりすぎるのも迷惑になってしまいそうなので簡潔に。主人公ちゃんのこれからをずっとずっと楽しみにしています。作者様が無理をなさらない範囲でこの作品が長く続くことを楽しみに、応援しております。 (11月5日 2時) (レス) @page27 id: 784e24571d (このIDを非表示/違反報告)
神月ティアナ(プロフ) - ほとんど前触れがなく気づいたら不動が推し活を始めていた！シリアスよりシリアルな主人公ちゃん好き、確かに主人公がドMでないところ以外は確かに類似している！ (11月4日 20時) (レス) @page27 id: 7ac5013380 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2023年11月1日 17時
