第281話・いい相手だね。 ページ19
「降霊か、それなら突然人格が変わったりする理由もそういうことなのか」
「とはいえ、本人からしたらどこまでが現実か、夢かの境界線は曖昧なんじゃない？」
テーピングを丁寧に両足に巻くA。
「A、怪我はないのか？」
「うん、ないよー。私をつないでいた足枷の状態悪かったのと、私が軽く金属アレルギーだからこんなに腫れているんだと思う。腫れ自体はすぐ引くと思うけど、さすがに試合中に何かあったら目も当てられないし、ザ・キングダムとの戦いも目の前だしね」
この後、決勝トーナメントが控えているイナズマジャパンとフィディオは怪我は出来ない。特に他チームのエースであるフィディオは。
「私にとって…」
テーピングを巻き終えたAは、使い終わったテーピングをリカに預けながら立ち上がりセインたちの様子を見ていた円堂たちに向かって言葉を発した。
「この眼見たものだけが真実であり、現実だ。そこに悪魔や天使は関係ない。
私たちの前にあるのはフィールドで、サッカーをやろうと意気込む少年たち。
私たちの戦いはこの先もまだ続く。だからこそここで負けていいことなんてない。
円堂…この試合、私は久しぶりに途中は観戦状態になるけど、いいかな？」
「え、久しぶりにって」
「観戦状態？ どういうことだ？」
フィディオが首を傾げる。
彼女のその言葉をよく理解しているイナズマジャパンの面々は若干顔が引きつった。
それはつまり、自分たちが成長の目途を見せなければこの試合彼女が動かないことを示唆していたからだ。
「ハンッ、いいじゃねぇか」
「不動？」
「Aがアイツら経験値にしろって言ってんだ。いい練習相手だ」
不動も自信満々にニヤっと口角を上げる。それに対し苦笑いが思わず零れる円堂たち。
「練習相手にしてはずいぶんと…」
「強そうじゃないッスか？」
「実力が拮抗しているほうが楽しいでしょ？ 勿論、強い奴をぼこ…じゃなくて戦うのも楽しいけど」
(今ボコるって言おうとした……)
第282話・ラーメンの話しじゃない→←第280話・割り込み、ダメ、ゼッタイ
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小町 - この作品が完結したら引退なさるんですか！？(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡GOなどのお話は書かれないのでしょうか？主さんの作るお話はとても面白くて読んでいて楽しかったので残念です完結まで頑張ってください!この小説が大好きです！！！ (11月19日 20時) (
レス) id: b2c10b1855 (このIDを非表示/違反報告)
推ししか勝たん - この作品が大好きです。言いたいことは沢山あるのですが長くなりすぎるのも迷惑になってしまいそうなので簡潔に。主人公ちゃんのこれからをずっとずっと楽しみにしています。作者様が無理をなさらない範囲でこの作品が長く続くことを楽しみに、応援しております。 (11月5日 2時) (レス) @page27 id: 784e24571d (このIDを非表示/違反報告)
神月ティアナ(プロフ) - ほとんど前触れがなく気づいたら不動が推し活を始めていた！シリアスよりシリアルな主人公ちゃん好き、確かに主人公がドMでないところ以外は確かに類似している！ (11月4日 20時) (レス) @page27 id: 7ac5013380 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2023年11月1日 17時
