第279話・えぇ！？私が魔王！？ ページ17
和解した時とは全く別の邪悪な表情を作るセインに円堂は困惑していた。
伝承の鍵を与えてきた老人たち曰く、長い年月互いを憎悪し合っていた生贄を奪われたことで天空と魔界の民が均衡を崩し魔界が天界を飲み込んだのだという。
そうして円堂たちの前に現れたのが、天魔の化身である『ダークエンジェル』なのだ。
「ついに…ついに復活したのだ、魔王様だ！」
「魔王！？」
復活した魔王を探しにキョロキョロしている円堂たち。
「フンッ、ただのバカかと思ったが…お前、よく分かったな」
じっとデスタたちから視線を逸らすことなかったA。急に指を刺されて驚く。
「え、わたし？！ 私が魔王様だった！？」
「ちげぇよ！ 俺だよ俺！ 俺たちが魔王なんだよ！」
迫真の演技で驚くAに相も変わらず振り回されるデスタは、気を取り直して改めて自分たちこそが魔王であると名乗りを上げた。
そんな中でもセインは時折自身の意識を取り戻し、円堂たちに「止めてくれ！」と懇願した。
「フハハハハッ、おまえたちの魂！ 寄越すがいい！」
「サッカーはそんなことのために使うんじゃない！ お前は俺たちと試合して、サッカーの楽しさを分かってくれたんじゃないのか！」
「知らんな」
「セイン！」
「我らは魔界も天界も越えた存在！ ダークエンジェル、魔王なのだ！」
すると当たり一体が暗くなり、11のスポットライトがAたちを囲んだ。
「戦って分かった。お前たちの魂は、素晴らしい！ よって我々がより完璧な魔王になるための生贄してやるぜ！」
指をパチンと鳴らしたデスタ。
するとスポットライトはテレス、壁山、吹雪、ヒロト、飛鷹、フィディオ、不動、鬼道、豪炎寺、円堂、そして━━━Aの11人を照らした。
「今光りに包まれた者が選ばれた11人だ！」
「選ばれた？」
「共に選ばれたこの11人で儀式を行う！ 交代はなしだ！……ん？」
第280話・割り込み、ダメ、ゼッタイ→←第278話・ダークエンジェル
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小町 - この作品が完結したら引退なさるんですか！？(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡GOなどのお話は書かれないのでしょうか？主さんの作るお話はとても面白くて読んでいて楽しかったので残念です完結まで頑張ってください!この小説が大好きです！！！ (11月19日 20時) (
レス) id: b2c10b1855 (このIDを非表示/違反報告)
推ししか勝たん - この作品が大好きです。言いたいことは沢山あるのですが長くなりすぎるのも迷惑になってしまいそうなので簡潔に。主人公ちゃんのこれからをずっとずっと楽しみにしています。作者様が無理をなさらない範囲でこの作品が長く続くことを楽しみに、応援しております。 (11月5日 2時) (レス) @page27 id: 784e24571d (このIDを非表示/違反報告)
神月ティアナ(プロフ) - ほとんど前触れがなく気づいたら不動が推し活を始めていた！シリアスよりシリアルな主人公ちゃん好き、確かに主人公がドMでないところ以外は確かに類似している！ (11月4日 20時) (レス) @page27 id: 7ac5013380 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2023年11月1日 17時
